【ABC特集】全国で女性船員はわずか3%弱 神戸空港と関西空港を結ぶ高速船「ベイ・シャトル」の女性船長に密着 関空連絡橋にタンカーが衝突したあの時にも活躍
2隻の船が1時間から1時間半ほどの間隔で、神戸空港と関西空港の間を航行。料金は往復3060円で、神戸空港海上アクセスターミナルの駐車場を利用した乗客は旅行期間中、駐車場代が無料になります。四国や中国地方から神戸まで車で来て関空へ向かう人も多く、中には旅行ではなく、りんくうのアウトレットに行くために利用するお客さんもいるんだとか。
(明石から来た利用客)「明石から30分で着くし、長く行くよりはすごい便利」 (記者)「乗り心地はどうですか?」 (明石から来た利用客)「30分くらいやから酔えへんし」 (記者)「船乗るのどうですか?」 (神戸経由で四国に帰る少年)「大好き」 (記者)「どういうところが好きですか?」 (神戸経由で四国に帰る少年)「酔うとこ。ジェットコースターみたいやけん楽しい」
船長は船から離れられない
午前6時半から、神戸と関空を3往復したところで昼食です。 (吉田さん)「きょうはしっかりとお弁当を作ってきました」 (記者)「どこで召し上がるんですか?」 (吉田さん)「船なんです。エンジンが回ってるので、極力船内を空けないようにしています」 機関長の小泉さんと一緒に、船の中でお昼ご飯。エンジンなど機械を司る機関長と、船の最高責任者の船長。2人1組で運航しています。 (記者)「船酔いはしないんですか?」 (吉田さん)「私は酔わないですけれども機関長はめちゃくちゃ酔います」 (小泉機関長)「弱いんですよ、克服できなくて」 (記者)「吉田船長はどんな方ですか?」 (小泉機関長)「めちゃくちゃ関西人って感じの・・・しょうもないことばかり言ってます。でも仕事教えてくれるし、作業もめちゃくちゃ手伝ってくれるんでありがたいです」
吉田さんは船長歴12年
大阪府大東市出身の吉田さん。高校卒業後、愛媛県にある船員を養成する国立波方海上技術短期大学校に入学しました。 (吉田さん)「学生の時に、将来どういう職業に就こうかなって考えたときに、海の上で働きたいなと思ったのがきっかけで。そのときの思いつきで、いまこうしてこの仕事をしています」 卒業後、コンテナ船やタンカーに乗船。その後、いまの会社に入り、機関長を経て、船長を12年つとめています。そんな吉田さんには、忘れられない出来事があります。