【米大統領選まで1週間】ハリス氏vsトランプ氏、深まる分断…家庭内でも?
日テレNEWS NNN
アメリカ大統領選挙まであと1週間となりました。大接戦の選挙戦で、両候補の支持者の分断は深まっているといいます。近野宏明解説委員が伝えます。 【動くグラフ】米大統領選挙2024 ハリスVSトランプ 支持率の推移 ◇ 近野宏明・日本テレビ解説委員 「選挙戦は最終盤に入って大接戦、両候補の支持者の分断は深まっていて、それがいま、実は家庭内にまで広がっているというんです」 「27日に日本でも衆院選が終わったばかり。皆さん、もちろん投票に行かれたと思いますが、『自分が誰に投票したか』『どの党に一票を投じたのか』などについて、家族やパートナーなどと話しましたか?」
森圭介キャスター 「私は比較的、普段から話すのですが、妻が誰に入れたのかはわからないですね」 斎藤佑樹キャスター 「僕は地元が群馬県なのですが、選挙終わった後に、父親とどういう候補者が…という話はあったけど、事前に誰を支持とかあまり話さなかった」 鈴江奈々キャスター 「家族が誰に投票したのか…とか、日頃からどの党を支持しているか、みたいな議論はしないですね。政策や社会の課題については話したりしますが…」 近野解説委員 「人によっては『投票の秘密』は家庭内でも貫くよという人もいるでしょうし。家庭内で誰を、どの党を支持しているかは話さない人も結構いるのではと思います」 「アメリカだと友人や家族と政治の話題を結構フランクに話すのが普通だとされてきたのですが、今、日本よりももっと深刻な状態になっているんです。というのも、ハリス、トランプの両候補がお互いを激しく非難する状況になっていて、どっちを支持するかを家庭内でも表明することがままならない状況が生まれているそうなんですね」 鈴江キャスター 「対立が際だってきて、社会の緊張関係が家庭の中にも…というのは悲しいですね」
近野解説委員 「いまのアメリカの政治の状況はどうなっているのでしょうか。かつては民主・共和の2大政党といっても、政策的にも政治家一人一人をみても考え方に重なるところが大きかったんです。それが、共和党はどんどんトランプ色が濃くなり、民主党も人権や環境、格差問題などにかなり急進的な主張をする政治家が出てきて、両者の隔たりが大きくなった。だから家族といえども『え、あなたあっちを支持してるの? こっちじゃなかったの?』といらぬ分断を招きかねないということなんです」