流石にこれは「非常識」?...夜間フライト中に乗客が撮影した「ある写真」にSNSでは議論白熱 どちらが正しい?
夜間フライトで照明も暗く落とされたなか──SNSに投稿された1枚の写真をきっかけに飛行機のマナーを巡り賛否両論の議論が繰り広げられている>
夜間フライトの機内でやたら明るいスマホ画面を見る乗客の写真がRedditに投稿されたことをきっかけに、機内エチケットをめぐる論議が巻き起こっている。 【話題の写真】流石にこれは「非常識」かも...夜間フライト中に「スマホの明るさ」を落とさない乗客 写真はユーザーのMooseycanuckが12月15日に投稿。以来、1万5000件ものUpvote(賛成票:いいね)が集まった。 投稿者は「夜間のフライトで近くにいた人。彼女は私が頼んでも明るさを落としてくれなかった」というコメントを添えて、写真を掲載している。 写真に写った機内は薄暗く、一人の乗客の明るいスマホ画面だけが際立っていた。 投稿者の頼みは真っ当だったのか、それともあの近くの人は自分の好きな明るさでスマホを見る権利があるのか。 エチケットのエキスパートでポッドキャスト「Were You Raised by Wolves?」の共同司会者を務めるニック・レイトン(Nick Leighton)は本誌にこう語った。 「それほど理不尽な頼みではないし、応じてもらえればよかったのだが、スマホの持ち主には明るくしなければならない正当な理由があったのかもしれない。だから疑わしきは罰せずが一番だ」
相互責任?
「A Traveler's Passport to Etiquette in a Post-Pandemic World」の著者であるエチケットの専門家リサ・ミルザ・グロッツ(Lisa Mirza Grotts)は「一部の乗客が、クラスやサービスを問わず、夜間のフライトをかき乱す権利が自分にあると思う理由が分からない。乗客が眠れるようにという理由で機内を暗くしているのに」という。 「頭上の照明は使うこともできるが、明るいスマホ画面を照らせば邪魔になる。他人と空間を共有する時は自分のことだけでなく、特に太平洋を横断するようなフライトでは、配慮と敬意が必要だ」 Poised & Proper創業者兼CEOでエチケットに詳しいニコール・ローズ(Nicole Rose)は、エチケットについて「双方向の道路のようなもの。特に飛行機の機内のような共有空間では、周囲のみんなが快適に過ごせるように気を使って自分の行動を調整することが大切」と本誌に解説した。 ローズは「相互責任(mutual responsibility)」があると指摘し、「一方が画面を暗くするのは思いやりのある行動だが、他方がそうした状況に備えておくのも賢明だ」と話す。 レイトンも同じ意見だった。「旅行する時はいつも耳栓とアイマスクを携帯するといい。自分の周りの人を常にコントロールできるとは限らない。けれどうまく遮ることはできる」