中国側「侵略の歴史を正しく理解することは前提条件」 岩屋外相の発言“不正確に発表”の申し入れに
岩屋外相が日中外相会談における自身の発言について、中国側が不正確な発表をしたとして申し入れを行った問題で、中国側は「侵略の歴史を正しく理解することは信頼を得るための前提条件だ」などと主張しました。 25日、岩屋外相は中国・北京で王毅外相と会談を行いましたが、会談後、中国外務省は岩屋外相の発言について、「歴史問題では『村山談話』の明確な立場を引き続き堅持し、深い反省と心からの謝罪を表明する」と述べたと発表しました。これに対し、岩屋外相は、「石破内閣は村山談話・安倍談話を含むこれまでの総理談話を引き継いでいる」と発言したとして、中国側の発表は正確ではないと申し入れを行いました。 中国外務省の報道官は会見で、「私の知る限り、日中外相会談で、日本側は村山談話などの立場を堅持する意向を示した」と指摘した上で、「侵略の歴史を正しく理解し、扱うことは、日本が国際社会から信頼を得るための重要な前提条件だ」と強調しました。 そして、「戦後80年となる来年に日本側が再び平和的発展への決意を示し、歴史を直視して健全で安定した日中関係を発展させることを希望する」と述べました。