ブランケットといえば「PENDLETON(ペンドルトン)」アメリカ文化を象徴するブランドの160年を超える歴史を紐解く
PENDLETONの代名詞ウールブランケット
ここで、PENDLETONの代名詞となるアイテム、ウールブランケットについて伺っていこう、看板商品として、定番中の定番柄を教えてもらった。 「ブランケットはもっとも柔らかいピュア・ヴァージン・ウールを使用したアメリカ製で、本社工場で織り続けているもっとも長い歴史を持つアイテムです。
まずご紹介させていただきたいのは『Chief Joseph(チーフ ジョセフ)』という柄です。これはネイティブアメリカンの英雄Chief Josephという人物に敬意を表してつけられたネーミングで、PENDLETONの中でも一番アイコン的なものになります。
そしてもうひとつ定番的な柄というと『Harding(ハーディング)』というものがあります。これは1923年、ウォーレン・ハーディング大統領とフローレンス夫人がオレゴンへ訪れた際に大統領夫人に贈ったものが、ネーミングの由来になっています。
現在はこの2つが定番として展開されていて、あとはシーズンでさまざまな柄がラインナップされます」
100年の歴史あるPENDLETONウールシャツ
PENDLETONといえばウールブランケットだけではなく、ウール素材のシャツもまた有名だ。名品と呼ばれるシャツの中から、代表的な4アイテムを紹介してもらおう。 「PENDLETONのシャツは1924年に誕生したので、今年100周年を迎えます。数あるシャツのライナップの中で、ブランドを代表する一枚といえば『ボードシャツ』というアイテムです。
オープンカラー仕様の襟に、フラップが付いた胸のダブルポケットが基本型となっていて、『ザ・ビーチボーイズ』が、レコードジャケット撮影で着用したことでも知られているモデルです。 裾をタックインして着る長めのシャツが主流だった時代に、裾が短めのストレートカットという、タックアウトを前提としたデザインはラフな着こなしを好んだ当時のカリフォルニアのサーファーを皮切りに、世界中でロングセラーとなったモデルです」