ブランケットといえば「PENDLETON(ペンドルトン)」アメリカ文化を象徴するブランドの160年を超える歴史を紐解く
「次に、『スカウトシャツ』というアイテムを紹介させていただきたいのですが、『ロブロイ・タータン』や『バッファローチェック』などと呼ばれるこの柄は、100年近く続くPENDLETONのシャツラインのひとつです。 胸の『プリーツチェストポケット』は必需品を収納するのに便利で、かつこのモデルを印象づけるデザインにもなっています」
「そして、上質なヴァージン・ウールを使い、今も変わらず自社工場で生産されているこだわりのUSファブリックを使用した『ロッジシャツ』も定番的なアイテムとなっています。しっかりとした生地感で着心地の良さはお墨付き。やや長めのラウンドした裾と、柄合わせされたパッチポケットという正統派のデザインになっています」
「最後にご紹介したいのが、オールシーズン着られる定番シャツとして知られている『サー・ペンドルトンシャツ』というアイテムです。 シルクのような手触りと風通しの良さで知られる『Air Loom®(エア ルーム)』というメリノウールを使用し、アメリカの工場で織られた、真のアメリカンクラシック生地といえます。
シャツ作りからはじまり、PENDLETONはトータルで洋服を作るようになっていきますが、現在でもシャツのバリエーションは多く、毎シーズンのラインナップの中でもシャツに重きを置いているということがわかっていただけると思います」
PENDLETONというブランドを知るうえで重要なブランケットとウールシャツを見てきたが、このほかにも、商品展開の内容はさまざまで、たとえば「カレッジ ファンド コレクション」というシリーズを通じたネイティブアメリカンの学生を支援する奨学金制度があったり、「ナショナル・パーク・ブランケット」という商品は、その売り上げの一部が国立公園の保全活動に使われたりという活動も行っている。 さらには「SACAI(サカイ)」や「Maison Margiela(メゾン・マルジェラ)」などコレクションブランドとのコラボレーションなども行っており、テイストを超えたブランドからのラブコールが絶えない状況だ。 歴史に裏付けられ、安心感のあるPENDLETONのアイテムは今後も多くの人々に愛され続けるだろう。