東大生が実践!「やる気が出ない」「気持ちを切り替えられない」を乗り越える勉強法<三選>。「絶対に頑張らなければならない場面でも頑張れない」に陥らないために
9月といえば「勉強の秋」「読書の秋」。夏休み明けの学生や社会人のみなさんのなかにも、「新しいことを学びたい!」と思っている方が多いのでは。でも実際には気持ちを切り替えられず、なかなか勉強に取り掛かれない、という人も多いはず。そんな悩みに、『自分にあった方法が見つかる! 勉強法図鑑』の著者で現役東大生の西岡壱誠さんがお答えします。 【書影】西岡壱誠さんと東大カルペ・ディエムが絶対に効果のある勉強法を一冊に!『自分にあった方法が見つかる! 勉強法図鑑』 * * * * * * * ◆「やる気が出ない」「気持ちを切り替えられない」のなら 以前の記事にも記しましたが、著者は自ら東大に合格したのち、勉強法を研究するスペシャリスト集団をつくりました。現役東大生や予備校の講師、大学の先生などに集まってもらい、次のようなことをしています。 ・東大生にアンケートを実施して、勉強法や使っていた参考書、生活習慣などのデータを収集 ・そのデータと分析をもとに、全国の学校現場で「リアルドラゴン桜プロジェクト」を実施。勉強法の指導などを行う ・これらの過程をネットメディアや書籍で公開 近著『勉強法図鑑』でも、実際に東大生が試した勉強法を取り上げ、その結果を分析していますが、今回その本から「やる気が出ない」「気持ちを切り替えられない」ときの対策として、効果があった方法をいくつか紹介したいと思います。
◆「3、2、1思考法」―行動を分解して助走をつける 「3、2、1」思考法は、勉強を始めるときや仕事をするとき、「3、2、1」と口に出し、「0」のタイミングで実際にそれに着手するというもの。 たとえば、みなさんがやる気が出なくてベッドでだらだらしているとします。そのとき、「3、2、1」とカウントを始め、「0」で体を起こしてみてください。 つまりこれは、だらだらし続けるのを「3、2、1」で強制的に止める、ということです。 時間制限がないと、多くの人はだらけてしまうもの。そして「ちょっとの間、スマホを見よう」「ちょっとだけ寝よう」と考えたときの、その「ちょっと」がだらだらと、気づけば1 時間、なんて事態を招いてしまうのです。 ですから時間制限を設けて「3、2、1」とカウントダウンをすることで、自分をコントロールし、実現したいと考える行動までの助走をつけるのです。 そのためにはまず、頭のなかで行動を分解してみてください。 たとえば<ベッドから出て勉強をしたい>のであれば、「布団をめくる」「体を起こす」「ベッドから降りる」「着替える」「机の前に座る」「ペンを持つ」といった行動に分解できますよね。 そして、その一つひとつの前に、「3、2、1」と口に出し、「0」のタイミングで行動に移します。