東大生が実践!「やる気が出ない」「気持ちを切り替えられない」を乗り越える勉強法<三選>。「絶対に頑張らなければならない場面でも頑張れない」に陥らないために
◆行動を分解する意味 なおここで行動を分解することの意味とは何か。 それは実現したい行動を妨げる「なにから手につけていいかわからない」状態を回避するため、です。 頭の中で「宿題をやるぞ!」と考えていても、なかなか着手できないのは、そこに至るまでの行動について、具体的なイメージがつかめていないからに他なりません。 つまり、「宿題をやるぞ!」ならば、「1.ノートを用意する」「2.最初のページを開いて書き出す」「3.書き出したことについて教科書で調べる」など、やるべき手順を細かく分解し、1 から順番にやっていけばいい。 「本を読む」という簡単なことであっても、「席に座る」「本を持つ」「あいている手でページをめくる」と、まずは細かく行動や動作を分解してみる。そして順にこなしていけば、スムーズに目的の行動にたどり着けるはずです。
◆「ちょっと残し勉強法」―キリを悪くして「もっとやりたい」を刺激 ちょっと残し勉強法は、勉強を「キリの悪いところ」で切り上げるというものです。 その日にしたいと考えている勉強を、あえてちょっとだけ残しておき、次の日にその「ちょっと残し」からスタートする。 あと1 ページでその項目が終わる、もしくはこの問題だけ解けばその章が終わる、といった状態で、その日の勉強を切り上げ、次の日に残しておいたところから始める、というわけです。 おすすめなのは、「問題を解いたあとの答え合わせを持ち越す」こと。 つまり問題を解いたあと、それが正解だったのかまちがっていたのか、という答え合わせをしない状態で残しておく。すると、「やる気は出ていないながら、前日解いたあの問題が正解だったかどうかは気になる!」という状態が維持されます。 次の日、実際に答え合わせをしてみて、正解だったら、やる気が出るかもしれません。逆にまちがっていたら「なぜまちがえたんだ?」と、調べる気が起こるかもしれません。 興味を惹くポイントをあえて残しておくことで、次の機会にその興味をいかす、というわけです。