「胸を触られ、下腹部に…」ドナルド・トランプの性的暴行を告発したモデル、ステイシー・ウィリアムズとは?
雑誌モデルとして活躍した56歳のアメリカ人女性は最近、1993年にドナルド・トランプから性的暴行を受けたと主張したことで注目の的となった。 【写真】水着姿の美しいステイシー・ウィリアムズ またしてもドナルド・トランプに対する性的暴行の告発があった。10月24日付けの英「ガーディアン」紙によれば、今回の告発は元モデルの女性からだ。現在56歳のステイシー・ウィリアムズは、1990年代にジェフリー・エプスタインを通じてドナルド・トランプと知り合い、1993年にトランプ・タワーでエプスタインとトランプが「示し合わせた」結果、元アメリカ大統領に体を触られたと主張している。
スポーツ・イラストレイテッド誌の人気モデル
「デイリー・メール」紙の報道によれば、ステイシー・ウィリアムズは1968年4月15日にペンシルベニア州ダラスで生まれ、1980年代末頃からモデルとして活動し始めた。1990年代には水着モデルとして大人気となった。
身長180cmのステイシーは1992年から1998年にかけて、タイラ・バンクスやクリスティ・ブリンクリー、ハイディ・クルム、レベッカ・ローミンとともに米「スポーツ・イラストレイテッド」誌面や表紙をたびたび飾った。デイリー・メール紙によれば、2013年にスポーツ・イラストレイテッド誌別が出した特別号で、記憶に残る水着モデル50人のひとりに選ばれている。モデル業と並行して映画界にも足を踏み入れ、短期間ながら何本かの作品に出演した。『The Dogwalker(原題)』(2001年)、そして『ザ・エージェント』(1996年)にも端役で出ていた。 映画データベース「IMDb」のプロフィール欄によると、ステイシーはエヴァン・ストラウスなる男性と結婚し、子どもが1人おり、家族でロサンゼルスに住んでいるらしい。
トランプ・タワーでの性的暴行
今日彼女が再び注目されているのは、ドナルド・トランプから暴行を受けたとガーディアン紙で主張しているからだ。ふたりが出会ったのは1992年のクリスマスパーティーで、ジェフリー・エプスタインから紹介されたそうだ。当時、ジェフリー・エプスタインとドナルド・トランプはとても仲良さそうに見えた。「その後、ふたりはとっても仲が良く、多くの時間を一緒に過ごしていたことが明らかになりました」と元モデルは語った。 事件が起こったのは数ヶ月後、1993年の春先だった。ジェフリー・エプスタインと散歩していたステイシーは、トランプタワーで休憩しがてらドナルド・トランプに会っていこうと提案された。タワーに到着後しばらくして、ドナルド・トランプが彼女を自分のほうに引き寄せると、「胸のいたる所を」べたべた触り、ウェストや尻にも手を伸ばしたとステイシーはガーディアン紙に語った。「あまりにびっくりして」固まって動けなくなってしまったそうだ。その際、ドナルド・トランプがジェフリー・エプスタインに向かってにっこり笑いかけているのを見たような気がするとも語った。すでに知られている通り、米国内外に強力な経済的・政治的ネットワークを持っていたジェフリー・エプスタインは後に少女たちへの性的暴行とレイプで告発され、2019年8月にニューヨークの刑務所で首を吊って自殺した。この自殺によって彼に対する公訴は消滅した。 ドナルド・トランプの選挙戦で広報を担当するカロリン・リービットは、この疑惑を否定する声明を発表した。「バラク・オバマの元支持者によるこの告発は(中略)完全に虚偽です。ハリス陣営によってでっちあげられた話であることが明らかです」
text: Ségolène Forgar (madame.lefigaro.fr)