東大生が実践!「やる気が出ない」「気持ちを切り替えられない」を乗り越える勉強法<三選>。「絶対に頑張らなければならない場面でも頑張れない」に陥らないために
◆「ポモドーロテクニック」―人間の集中力は続かない ポモドーロテクニックは、イタリアで生まれた時間の使い方のテクニックです。 ポモドーロはイタリア語でトマトのこと。この時間術の考案者が、トマトの形をしたタイマーを使っていたことから、ポモドーロテクニックとよばれるようになりました。 この方法では、実際に作業をする時間を「25分間」と定め、それが終わったら「5分間」の小休憩をとります。何度かそのセットをくり返したら、長めの「30分」の休憩をとります。 つまり作業を長い時間で考えるのではなく、短い時間に区切って小休憩をはさむことで、それぞれの作業に集中することができる、というテクニックです。 意気込んで勉強に取り掛かったはずなのに、時間だけ使って、結局なにも手につかなかった…という経験が多い方などにおすすめです。
◆そもそもなぜ勉強するのか? 最後に勉強法ではありませんが、「そもそもなぜ勉強するのか」、もしくは「なぜ勉強しなければならないのか」ということについて一度考えるのを、おすすめしたいと思います。 第1回の記事でも紹介した武蔵野大学中学校・高等学校の元校長・日野田直彦先生はその著書『東大よりも世界に近い学校』で、「何かに熱中し、自分のやりたいことを見つけ、それを達成する手段として勉強をするようになれば、成績は勝手に上がる」と書いています。 それは本当にその通りで、何のために勉強するのかを意識することはとても大切です。また、勉強に限りませんが、その結果がどうであれ、何かに熱中し、打ち込んだ経験は、将来大きな意味を持ちえます。 私自身、高校生を相手に授業をする機会がありますが、未来に希望が持てず、挑戦をしようとする学生が減っているようにも感じています。 でも挑戦をしない日々ばかり送っていると、それは大事な入試などの「絶対に頑張らなければならない場面」を前にしても、「どうしても頑張れない」状況を招いてしまうのです。 勉強を頑張ることで自分の道を自分で切り開いて行きたいという人たち。私はそういう人を積極的に応援したいと考えています。
西岡壱誠