【ラ・リーガ最終節プレビュー】上位争い&残留争い決着…個人賞にスポットライト当たる今季最終戦に
先週末に行われた第37節の結果、2位争いやヨーロッパ出場権争い、カディスの降格決定で残留争いも完全決着。最終節を前にリーグテーブルの大枠の争いが決着し、この最終戦は個人賞の争いや退団が発表されているレジェンドとの別れにスポットが当たる。 来週末にドルトムントとのチャンピオンズリーグ(CL)決勝を控えるレアル・マドリーは、その大一番に向けた調整試合として7位のベティスと対戦。また、この試合はユーロ2024での現役引退を発表したMFクロース、今季限りでの退団が決定したカピタンのDFナチョのホーム最終戦という意味合いがある。前節はビジャレアル相手に一時3点差を付けながらも追いつかれて4-4のドローに終わっており、主力を起用する中で守備面の修正を図りたい。トップと4ゴール差のMFベリンガムのピチーチ獲得は厳しいが、個人賞も意識しつつ良い形で決戦の地ウェンブリーに向かいたい。 前節、MFペドリのドブレーテの活躍によって2位を確定させたバルセロナ。ただ、今週に入ってクラブ内ではチャビ監督解任が濃厚となり、すでに後任としてハンジ・フリック氏との合意も報じられている。そのため、サンチェス・ピスフアンに乗り込む13位セビージャとの一戦が現体制でのラストマッチとなる。また、DFカンセロやFWフェリックスといったレンタル組を含め数人の選手が去る可能性が高く、そういった選手たちのラストダンスにも注目だ。 カード的にビッグマッチとなるのは、6位のレアル・ソシエダと、4位のアトレティコ・マドリーの上位対決だ。ソシエダは前節、ベティスとの直接対決を2-0で制してヨーロッパリーグ(EL)出場権確保に成功した。ただ、MF久保建英は9試合ぶりに出場なしに終わった。これで目標のひとつに挙がっていたリーグ2桁ゴール到達には、最終節で3ゴールが必要と厳しい状況だ。週明けにはチームと共に日本へ帰還となる中、今季最終戦では難敵相手のホームゲームで見せ場を作れるか。 対するアトレティコはシーズン最終盤で最大の目標だったトップ4フィニッシュを確定。だが、ホーム最終戦となった前節は格下オサスナ相手に1-4の惨敗。せっかくの良いムードに水を差す形となった。その大敗からのバウンスバックを図る最終戦ではDFエルモソやFWデパイ、FWモラタといった退団の可能性が報じられる選手のプレーにも注目したい。 個人賞で最も大きな注目が集まるピチーチ賞では、レアル・マドリー戦でポーケルを達成する活躍で一気にトップに躍り出たビジャレアルFWセルロートが23ゴールで初タイトルに近づく。それを2ゴール差で追うジローナFWドフビク、前述のベリンガム辺りまでチャンスがありそうだ。 また、スペイン人最多得点者に与えられるサラ賞は、長期離脱中のヘタフェFWマジョラル、直近のベティス戦でゴールを挙げたアトレティコFWモラタが15ゴールで並び、その下の14ゴールにアスレティックFWグルセタ、13ゴールのバレンシアFWウーゴ・ドゥロといった選手がこの最終節で争うことになる。 サモラ賞争いはアスレティックGKウナイ・シモン(0.94)、ソシエダGKレミロ(0.97)が僅差で争う中、指揮官の起用法を含めてバスクの両雄の守護神のパフォーマンスに注目だ。 その他ではこれがプリメーラ最後の戦いとなる降格組、アスレティックのカピタンのMFムニアインといった各クラブレジェンドのラストダンスも必見だ。 《ラ・リーガ最終節》 ▽5/24(金) 《28:00》 ジローナ vs グラナダ ▽5/25(土) 《21:00》 オサスナ vs ビジャレアル 《23:15》 レアル・ソシエダ vs アトレティコ・マドリー 《25:30》 アルメリア vs カディス ラージョ vs アスレティック・ビルバオ 《28:00》 レアル・マドリー vs ベティス ▽5/26(日) 《21:00》 ヘタフェ vs マジョルカ 《23:15》 セルタ vs バレンシア ラス・パルマス vs アラベス 《28:00》 セビージャ vs バルセロナ
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