無人出入国ゲート、タッチ決済、現金NG…知らなかった!コロナ後に変わっていた「海外旅行」の新常識
久々の海外で痛感する、日本の後進国ぶり。コロナ前の情報のまま行って失敗した話も……
コロナ禍が本格化した’20年春から、約4年半。その間、世界はコロナ後のさらに先を見据えた対策を次々と施し、特に、感染防止という観点からキャッシュレス、ペーパーレスなど非接触関連の対応もどんどん進めていた。 【お粗末…】世界に拡散で赤っ恥!シンガポールのカニ料理店VS日本人観光客トラブルの「中身」 そして、海外へ久々に行った日本人から「パスポートチェックが無人だった」「現金で払う機会が激減した」「タクシーよりライドシェアが便利すぎる」といった驚きの声の一方で、コロナ前の情報のまま行って失敗した話なども。特に、日本でやっと今ごろ対応し始めた数々のことが、海外はすでに常識、はるか先を行っている。 ◆出入国は無人ゲート、日本のパスポートが使える国も まずは、出入国審査。パスポートやビザを手に有人窓口に並んで出入国スタンプを押してもらおうと思いきや、無人の「自動化ゲート」が先進国などで主流になりつつある。出入国スタンプをもらうのも、もはや遠い過去の話だ。 例えば、フランス・パリでは、自動化ゲートが日本のパスポートも対象。「有人窓口で、現地語で質問攻めに遭ったらどうしよう」と毎回ビクビクしながら並んでいた不安を抱くことはもはやない。韓国やシンガポールなども同様だ。 筆者は’24年8月にタイを訪れた。これまでタイといえば、長い行列に延々と並ばされ、業務をゆっくりこなす入国審査官を見てイライラしたことは一度や二度ではない。それが先日、タイ人の入国審査は自動化ゲートになっていたのだ。その他の外国人はまだ有人窓口だが、人員が半分となった影響か、以前は1時間ほどかかっていたのが、今回たった数分で終了した。 日本の主要空港も今、日本のパスポートがあれば「顔認証ゲート」へ誘導される。「出入国審査が有人窓口でなくなってスムーズになった」と、コロナ後の初海外でまず日本の空港から驚く人もいる。ただ、これらは日本人限定で、外国人はいまだ有人窓口に並ばされる。特にインバウンドが多い影響で入国時は1~2時間待ちもザラだという。 ◆地下鉄・バスで「VISAタッチ」、海外は辺境地まで普及 続いて、海外で鉄道やバスなど公共交通機関に乗る時の支払い方法。今までだと「駅で切符を買う」「交通系ICカードを入手して現地通貨をチャージして使う」のが一般的だった。 しかしコロナ後、「海外で、VISAカードで地下鉄に乗れてビックリした」という声が次々聞かれた。通称・VISAタッチで、日本でも店舗や交通機関などで導入が徐々に進む。