BYDオートジャパン・東福寺厚樹社長が語る「長澤まさみのCM起用」「新型シール」「今後の戦略」
――離島は面積が小さいので、「航続距離を気にせずEVを活用できる」という声もよく耳にします。 東福寺 加えて離島はガソリン代が高い。ランニングコストの面でも離島とEVの相性はいいので、ほかの地域でもトライしてみたいですね。 ――今後の戦略についても教えてください。BYDの今年上半期の世界新車販売台数は161万台超です。その内訳はPHEV(プラグインハイブリッド)が88万1000台(前年同期比39.5%増)で、なんとEVの販売台数を上回っています。 東福寺 そうなんです。 ――現在、日本市場はHEV(ハイブリッド)が主流ですが、本国で売れに売れているPHEVを日本に導入するご予定は? 東福寺 もちろん、日本市場の需要を見極めながら検討は常にしていますよ。 ――僕はBYDのPHEVに試乗していますが、潜在能力が非常に高いと感じました。 東福寺 恐れ入ります。 ――最後の質問です。昨年のJMS(ジャパンモビリティショー)でBYDのハイブランドであるヤンワンとデンツァの最新モデルを展示して大きな話題を呼びました。それらの日本導入はいかがです? 東福寺 まずはあれこれ欲張らず、BYDブランドで足場を固めることが第一だと考えています。毎年1車種以上の新型を継続して投入する方針です。ぜひご期待ください。 ●東福寺厚樹(とうふくじ・あつき)1958年生まれ。早稲田大学卒業。81年、三菱自動車工業に入社。国内・海外事業を担当したほか、米国と豪州に駐在。2011年からフォルクスワーゲン グループ ジャパンでネットワーク開発を担当。16年にフォルクスワーゲンジャパン販売の社長に就任。21年8月、BYDジャパン執行役員兼乗用車事業本部長として入社。22年7月から現職 撮影/山本佳吾 写真提供/BYDジャパン