春の甲子園直前にまさかの出場辞退…スタンドで号泣 “球界のご意見番”江本孟紀氏が語る成長秘話 法政大時代は野球部なのにフィリピンバンドの運転手!?
試合に出られずフィリピンバンドの運転手
徳光: 4年の秋に背番号をもらえないということは、ダッグアウトに入れないわけですよね。それでも地道に野球を練習してたわけですか。 江本: いや、もうやらないです。練習するのは嫌でブラブラしてたんです。 江本: そしたら、みんなの肩を診てくれたりしてた近所のマッサージ屋さんのおばちゃんから、「あんた、いい歳して元気なんだから働きなさいよ。どうせ試合に出てないんだから」って言われてね。「働くって何をするんですか」って聞いたら、「ちょうどいい仕事があるから」って紹介してくれたのがフィリピンバンドの運転手なんですよ。 徳光: (笑)。フィリピンバンド全盛の時代ですよね。 江本: 青山にプロダクションがありましてね。赤坂、六本木…とバンド5つくらいを僕が受け持って…。 徳光: バンドの送り迎え。 江本: ええ、3時、4時、5時…、送り迎えをするんですよ。大学4年のときに働いてたんです。 徳光: 野球部なのに。 江本: 野球はすっかり忘れてました。 でも、「いつかチャンスは来るだろう」と思ってました。熊谷組に入ってサラリーマンしながら都市対抗に出ればね。 徳光: じゃあ熊谷組は決まってたわけですか。 江本: それは一応内定したんですよ。 (BSフジ「プロ野球レジェン堂」 24/9/24より) 【中編に続く】
プロ野球レジェン堂
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