「早稲田vs帝京」勝つのはどっち 勝負を分ける“カギ”は…ラグビー大学選手権決勝の見どころ
ラグビーの第61回全国大学選手権は、1月13日に東京・秩父宮ラグビー場で決勝が行われる。5大会ぶり最多17度目の王座を目指す早稲田大学(関東大学対抗戦Aグループ1位)と4連覇と13度目の大学日本一を狙う帝京大学(同2位)が対戦する。対抗戦勢同士の決勝は4大会連続。両校は昨年11月に対抗戦で顔を合わせており、この時は早稲田が48-17で勝っている。 【ランキング】ラグビーW杯代表選手の出身高校はこちら 歴代ランキング1~53位も 早稲田は1月2日の準決勝第2試合で京都産業大学(関西Aリーグ2位)を31-19で下した。前回大会の準々決勝では28-65という屈辱的な大敗を喫した相手から後半11分までに5連続トライを奪って31-0と試合を決める快勝だった。 最初のトライに、この日の早稲田の強さが良く表れていた。京産に攻められても防御の網は綻ばず、速い出足で圧力をかける。ブレイクダウン(タックル直後のボール争奪局面)で相手のサポートが薄くなったところにすかさずカウンターラック。ノックオンのミスを誘って、自ボールのスクラムにした。 さらに、このスクラムに組み勝ってPKを得ると、京産陣左サイド22メートル内のタッチに蹴り出し、このラインアウトからスロワーだったフッカー佐藤健次キャプテン(4年、桐蔭学園)と逆サイドのWTB池本晴人(2年、早稲田実)によるムーブでゴール前へ。京産の防御を整わせない早い球出しにロック栗田文介(3年、千種)が角度を変えて走り込んでトライを挙げた。前半7分の鮮やかな先制点だった。 15分には相手ゴール前の連続攻撃で得たPKをタップキックしたCTB福島秀法(3年、修猷館)が自らインゴールに飛び込み、24分はゴール前の7次目の攻撃で佐藤がトライ。さらに32分、京産の連続攻撃を抑えた後、自陣からのカウンター攻撃で相手陣深くまで進み、ここでも早い球出しからSO服部亮太(1年、佐賀工)がWTB田中健想(1年、桐蔭学園)に長く速いパス。田中がチーム4トライ目を挙げて、早稲田は26-0と大きくリードしてハーフタイムを迎えた。