年間400件の展示に足を運んだアート・ライターが本気で選ぶ! いま見逃せない美術展&魅惑のアートカフェ3選
数々の名作ジュエリーを世に送り出し、世界中の女性に愛されてきたティファニー。そのブランドの起源や伝統を辿ると共に、300点近い希少な未公開作品を間近に楽しめる、本当に「ワンダー」な空間が広がっています。
例えば、ルーム4 「想像の宝庫 ジャン・シュランバージェ」では、ジュエリーデザイナーのシュランバージェが手がけた傑作「バード オン ア ロック ブローチ」をはじめ、息をのむほど美しいリングやネックレス、ブローチ、ブレスレットなどが贅沢に展示されています。
また、ティファニーのアトリエに勤務するジュエラーがデモンストレーションを実施していて、「バード オン ア ロック ブローチ」に宝石をセッティングする様子などを間近に見ることも。ジュエラーの方々との会話も楽しんでみてください。
そして、ティファニーと日本の関わりを紹介する空間では、ジュエリーデザイナーのエルサ・ペレッティが、日本の伝統的な素材である竹や漆、それらを扱う職人の技にも魅せられていたことを紹介しています。 “オープンハート”や“ボーンカフ”など、アイコニックなジュエリーを多数手がけてきたデザイナーのクリエイションの源に、日本の素材やデザインがあったなんて、とっても嬉しくなりますよね。
展覧会を締めくくる、「ザ ティファニー ダイヤモンド」は、圧巻の一言! 1877年、南アフリカで発見されたという、128.54カラットものイエローダイヤモンドは、世界最大級の宝石です。その周りには、無数のダイヤモンドをまとって羽ばたく5羽の鳥のモチーフがあしらわれ、本当に華やか。2,000時間以上をかけて製作されたという伝説的な至宝を、ぜひ間近でじっくり楽しんでください。
10のお部屋それぞれが、趣向をこらした光と音で彩られていて本当に美しい上に、テーマごとにさりげない香りの演出まで。夢のように美しい展覧会の光景は、間違いなく記憶に残るはずです。 なお、展覧会の音声ガイドが、ティファニー公式アプリから無料で楽しめます。美しい写真の数々や、展覧会の会場マップなど、展覧会を観終えた後も楽しめるコンテンツが多数あるので、あわせてチェックしてみてください。 エキシビション「「ティファニー ワンダー」技と創造の187年」は、6月23日(日)まで開催中です。