トヨタ、宇宙ベンチャーのインターステラと提携 70億円出資
Maki Shiraki [東京 7日 ロイター] - トヨタ自動車は7日、先進技術開発子会社ウーブン・バイ・トヨタを通じ、ロケット開発などを行う宇宙ベンチャーのインターステラテクノロジズ(北海道大樹町)と資本業務提携で合意したと発表した。インターステラに約70億円を出資し、ウーブン・バイ・トヨタから取締役も派遣する。 豊田章男会長は、米ネバダ州ラスベガスで開催されている世界テクノロジー見本市「CES 2025」でのプレスカンファレンスに同日(現地時間6日)に登壇し、静岡県裾野市で建設中のモビリティ実験都市(スマートシティ)「ウーブン・シティ」の進捗状況について講演。「モビリティの未来は、地球や自動車会社だけに限定されるべきではない」とし、「空について言えば、ロケットも探求している」と話した。 インターステラはロケットや人工衛星の開発・製造・打ち上げ運用サービスを手掛けるスタートアップ企業で、2013年から事業を開始。世界的な小型衛星打ち上げの需要拡大を背景に、低コストで高品質なロケット打ち上げを目指している。 同社は20年からトヨタとの人材交流を始め、その後、トヨタ車体などグループ企業からも含め計11人が出向している。今回の提携でトヨタとの関係を強化、さらに知見を取り入れ、原価低減やリードタイム短縮、サプライチェーン強化などを図り、ロケットの量産体制を構築する。