補強ド下手くそ!? アーセナル歴代大損移籍6選。高く買ったのに…。活躍できず安値で売却せざるを得なかったのは?
FW:ルーカス・ペレス(スペイン)
生年月日:1988年9月10日 獲得額:2000万ユーロ(約32億円) 放出額:440万ユーロ(約7億円) 差額:約25億円 かつてルーカス・ペレスがアーセナルで背番号9を背負ったことを誰が覚えているのだろうか。 デポルティーボ・ラ・コルーニャでプレーしていたスペイン人ストライカーは、2015/16シーズンのラ・リーガで17得点10アシストという圧巻の成績を残したことで注目を集め、2016年夏の移籍市場でアーセナルが2000万ユーロ(約32億円)の移籍金で獲得に成功していた。 背番号9が与えられたことが期待の高さを表していたが、この移籍金に見合う活躍をすることはできていない。怪我にも泣かされたことでプレミアリーグでは1ゴールしか決めることができず、たったの1年で見切られてしまった。 続く2017/18シーズンはデポルティーボ・ラ・コルーニャに期限付き移籍という形で復帰を果たし、翌年にアーセナルへ復帰。ペレスがいない間にアーセン・ヴェンゲル体制が終わり、ウナイ・エメリ新体制が発足していたが、そこにも彼の居場所はなく、わずか440万ユーロ(約7億円)の移籍金でウェストハムに放出となった。 獲得から2年しか経過していないのにも関わらず、獲得時との比較では約5分の1の金額での放出となり、アーセナルの余剰戦力の放出下手が露呈する形となった。
DF:マテュー・ドゥビュシー(元フランス代表)
生年月日:1985年7月28日 獲得額:1500万ユーロ(約24億円) 放出額:フリー 差額:約24億円 アーセン・ヴェンゲル政権の末期に抱えていた問題が右サイドバック(SB)の人員不足だ。その要因となったのが、2014年夏のバカリ・サニャの退団と彼と入れ替わる形で加入したマテュー・ドゥビュシーの不発だ。 ドゥビュシーは2014年夏に行われたブラジルワールドカップ(W杯)でフランス代表のレギュラーとしてプレーしており、ニューカッスルでもプレミアリーグに適応している姿をみせていた。ところがアーセナル加入後は足首の靭帯損傷や肩の脱臼、ハムストリングの負傷など、立て続けに長期離脱を余儀なくされてしまった。 彼がいない間にエクトル・ベジェリンがアカデミーから台頭したことで右SB問題は解決するのだが、ドゥビュシーのコンディションは相次ぐ怪我によって戻ることはなかった。ボルドーへの期限付き移籍も失敗に終わり、出場機会を増やすことができないまま2018年冬にサンテティエンヌへ移籍するためにアーセナルと契約解除。3年半の在籍で出場試合数はわずか30試合だった。 これだけ出場機会が少ない選手で移籍金を回収することは難しく、アーセナル側からすると大損な移籍となってしまった。
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