補強ド下手くそ!? アーセナル歴代大損移籍6選。高く買ったのに…。活躍できず安値で売却せざるを得なかったのは?
MF:ルーカス・トレイラ(ウルグアイ代表)
生年月日:1996年2月11日 獲得額:2865万ユーロ(約45.8億円) 放出額:600万ユーロ(約9.6億円) 差額:約36.2億円 2018年夏にアーセナルは変革期を迎える。長年クラブの指揮を執っていたアーセン・ヴェンゲルが退任し、ウナイ・エメリが新監督に就任した。 新監督誕生とともに新たな中盤の軸としてサンプドリアから2865万ユーロ(約45.8億円)の移籍金で獲得したのがルーカス・トレイラだった。このウルグアイ代表MFは2017/18シーズンに圧巻の活躍を披露しており、身長166cmと小柄ながら相手に当たり負けしない強靭なフィジカルと高いキック精度を武器に「セリエA屈指のMF」として評価を高めていた。 実際にエメリの下ではレギュラーとして活躍し、2018/19シーズンに行われたトッテナムとのノースロンドンダービーでは勝利を決定づける鮮やかなゴールを記録。ユニフォームを脱ぎ、グーナーと大喜びする様子が話題となっていた。 しかし、ミケル・アルテタが新監督に就任してからは序列を下げ、アーセナルでの3シーズン目となった2020/21シーズンからは期限付き移籍を繰り返す日々に。アトレティコ・マドリードでは結果を残せなかったが、2021/22シーズンに移籍したフィオレンティーナでは不動のレギュラーとして活躍し、再び評価を高めていた。 ところがフィオレンティーナは彼を買い取らず、結果的に2022年夏の移籍市場でガラタサライへと完全移籍。当時トレイラの市場価値は2000万ユーロ(約32億円)あったが、移籍金はそれを大きく下回る600万ユーロ(約9.6億円)となり、獲得時からも大きな差額が出る格好となってしまった。
MF:ヘンリク・ムヒタリアン(元アルメニア代表)
生年月日:1989年1月21日 獲得額:3400万ユーロ(約54億円) 放出額:フリー 差額:約54億円 ヘンリク・ムヒタリアンは、昨季のインテルでスクデット獲得の立役者となった。35歳となった今でも健在な姿を見せているが、20代後半で加入したアーセナルではほとんど輝きを放つことができていない。 ドルトムントで圧巻の活躍を披露した後に移籍したマンチェスター・ユナイテッドで微妙な活躍に終わったムヒタリアンは、2018年冬の移籍市場にてアレクシス・サンチェスと入れ替わる形でアーセナルに加入。デビュー2戦目となるエバートン戦で3アシストを記録するなど上々のスタートを切ったかと思われた。 ところがアーセナルでもドルトムント時代に披露したような2桁ゴール2桁アシストの活躍をすることができず。2018/19シーズンも得点に関与できたのは5試合だけだった。 クラブは高い給料に見合わないパフォーマンスと捉えて放出に動くと、迎えた2019年夏の移籍市場の最終日にローマへの1年間の期限付き移籍が決定。有償での期限付き移籍となり、310万ユーロ(約4.9億円)がアーセナルに支払われた。そしてムヒタリアンはこの移籍をキッカケに完全復活を遂げる。 そして翌シーズンの夏の移籍市場にて、ムヒタリアンとアーセナルの契約が残り1年に迫っていたこともあって両者は契約を解除。フリーでローマに移籍した。当時のムヒタリアンの市場価値が2000万ユーロ(約32億円)あったことを踏まえると、契約が残り1年とはいえ、いくらか移籍金を回収したかったところだが、それ以上に高すぎる給与をカットすることが先決だと捉えたのかもしれない。