セレッソ大阪がフォルランを獲得した本当の理由
■セレッソの補強が今オフ、最も成功を収めた 解説者の水沼氏も、今オフの移籍マーケットにおいて、「現時点で、最も成功を収めたのがセレッソであることに異論の余地はないだろう」と、フォルラン参戦に期待を込める。 「フォルランと柿谷が、ツートップを組むのか、柿谷のワントップで、フォルランがトップ下に入るのか、はまだ分からないけど、ピッチの上で献身的にプレーするフォルランの姿勢には、柿谷も大いに触発されると思う。昨シーズンの新人王を獲得した、19歳のFW南野拓実をはじめとして、日本代表の山口、ロンドン五輪に出場したMF扇原貴宏やFW杉本健勇らの若手も、刺激を受けるだろう。ビッグネームの獲得に対して、他チームが二の足を踏むのではなく、自分たちも続こう、という流れを生み出せるかどうか。22年目以降のJリーグに夢を与えるためにも、身の丈に合った経営が謳われ、全体的にこぢんまりとなった感が否めなかった状況に、一石を投じたセレッソには、ぜひとも成功して欲しい」 ■フォルラン「日本に来ることにまったく不安はなかった」 12日の午前中に、関西空港着の航空機で来日したフォルランは、そのまま大阪市内にあるクラブハウスを訪問。ランコ・ポポヴィッチ新監督や柿谷らと対面を果たしている。 「日本に来ることに、まったく心配や不安はなかった。なぜなら、日本のサッカーは技術レベルが高く、フィジカル的にもハードなものが要求される。そういうリーグで戦うことで、逆にワールドカップへ向けて、いい準備ができると考えている」 2連覇中の王者、サンフレッチェ広島をホームに迎える3月1日の開幕戦に先駆けて、セレッソは25日に、アウェイで浦項スティーラーズ(韓国)との、ACLグループリーグ初戦に臨む。昨年12月8日のブラジル選手権を最後に、試合から遠ざかっているフォルランだが、その照準はすでに浦項戦に定められている。