炎上系Youtuberのシバターが飛びつき腕ひしぎ逆十字固めで元Kー1王者の久保優太を破った(写真・RIZIN FF)

　大晦日の総合格闘技イベント「RIZIN.33」が12月31日、さいたまスーパーアリーナで行われ炎上系Youtuberでプロレスラーのシバター（36、フリー）が90kg契約のRIZIN MMA特別ルール（判定無し、KO、1本のみで決着）3分2ラウンドで、元K－1王者の久保優太（34、PURGE TOKYO/BRAVE）と対戦、1ラウンド2分16秒に飛びつき腕ひしぎ逆十字固めで1本勝ちして会場を沸かせた。久保の打撃を受けた上で右のフックでダウンを奪い飛びつき腕ひしぎ逆十字固めでフィニッシュ。リング上で「ざまあみろ。Youtuberは強いんです」との名言を残した。棄権をちらつかせRIZINを痛烈に批判するなどの問題発言を連発。散々周囲をふりまわして最後はおいしいところを持っていった。”お騒がせ男”は、「来年はファイトマネーが1億円でないと出ない」と宣言したが、信じる人は、もう誰もいないようで…。

元K－1王者相手に右フックでフラッシュダウンを奪う

　結局、この男に踊らされただけだったのか。 　「RIZIN無敗」と書かれたハチマキを締めたシバターは、ひかる、DJまる、てんちむ、ヘラヘラ3銃士の炎上Youtube軍団＋昨年の大晦日で対戦して打撃指導を受けたHIROYAを引き連れ、自らマイクを持ち入場曲を歌って登場した。 　先に入場した久保も電飾扇子を持ちド派手でセクシーなメタリックな衣装で決めた妻のサラさんの歌で入場して負けていなかった。だが、すべては、シバター劇場の序章に過ぎなかった。 　ゴングが鳴るとシバターは動かない。久保がカーフを一発蹴ると、様子を見ながらロープに1度、2度と走り、プロレスラ―のロープワークを披露した。 「1ラウンドで全部出そうと思っていた。本当はロープワークをして距離を取って時間を潰してという作戦」 　3分2ラウンドのルールを手玉にとり、遊びの動きで、できるだけ時間を消化しようと考えていた。そして、今度は、正座して両手を合わせて、「ごめんなさい」のポーズ。 　シバターいわく、往年の名レスラー、リック・フレアーが相手を油断させ反撃に転じる際の得意のポーズを真似たそうだが、「立ち止まって様子を見てくれるかなと思ったら思い切り蹴られた」。当てが外れてキックをお見舞いされた。 　リングを走り回って逃げ、次にタイガーステップ。その間も久保はローキックだけは蹴りこむのだが、シバターは、ふざけた動きをしながらも、キックをいなし、チャンスをうかがっていた。久保のキックが流れ、ガードが甘くなると、そこに左ストレートから右のヒジを伸ばした状態のまま放った強烈な右フックが久保の顔面を捉えたのだ、元K－1王者は、たまらず尻餅をつくようにダウン。すぐさま立ち上がってくるフラッシュダウンだったが、シバターは、流れをつかむことになる、この一撃を「本当にたまたま」と言い、うんちくを付け加えた。