サプライズではなかったシバターのRIZIN大晦日大会での元K-1王者への1本勝ち…”天敵”榊原CEOの評価は?
それでもYoutuberの顔ではなく、真摯な格闘家の顔で、試合後のインタビューに応じたシバターは、「集中治療室で大晦日を過ごすことになると思っていたので怪我がなくてほっとしています」と語り、「全部本気です。怖い、出たくない、危ないというのは本音。多少の演出はあれど、思ってもいないことを動画で配信はしない」と、演技説を否定。 「辞めたい」と流した涙も「本物の涙」だと強調して、格闘家、北岡悟から「大丈夫だとは言えない」という言葉を投げかけられたエピソードを付け加えた。 ただ、久保を罠にはめたのでは?との質問に「罠じゃないんだけど、結果的にそういう形になってしまったかもしれない。リングの上ももちろん戦いですけど、リングに上がるまでも、降りた後も戦い。油断させるも油断したのも自分の責任で、別に狙ってやったわけじゃないが、結果的に油断してくれたのならそれはラッキーでありがたい」と、やはり仕組まれた“シバターアングル“だったことをほのめかした。 さて気になるのは、シバターの今後である。 「来年は出ない。自分の実力は自分でわかる。もう3度は絶対にない。次は絶対に大きなけがをするから来年は絶対に出ない。もしどうしても出て欲しいというんだったら1億円。メイウェザーを呼ぶと思ってシバターを呼んでください」と調子に乗った。 もう勝ったもん勝ち、言ったもん勝ちの世界である。「プロレスはやる」とも語っており、Youtuberとしての人気をキープするには、今後もRIZINをネタにしていくのは間違いないだろう。 ではキーマンの榊原CEOの考えはどうなのか。 「シバターが1億円くれと言っているが、今回の瞬間最高を含めてナンバーワンの視聴率を取っていたら1億円出してもいいけどね。そうじゃなければそこの価値はない」 今回の視聴率をシバターの条件をのんで出場オファーするかどうかのバロメーターとすることを明かした。ここまで皇治との交渉舞台裏を暴露され、榊原CEOは不快感を隠さなかったが、この日は、「どこまでが本当で、どこまでがフェイクなのか、いろいろなジャンルの人たちを広く受け入れるRIZINとしては、なかなか彼と向き合っていくのは難しいと思いながらも、独特の存在感を見せてくれたことにはさすがだなと思う」と一定の評価を与えた。 久保の良さを引き出しておいてのどんでん返しのプロレスラーも真っ青の試合展開をリアルファイトでやってのけたのは見事である。今後、明らかになるカードごとの視聴率ランキングが気になるが、来年も、またシバターに振り回されることになりそうである。