アスリートのシューズを真っ二つ ! ASICS SKATEBOARDING編 ~プロスケーター石塚拓也さん~
「現在も『アシックス スケートボーディング』に所属するかなりのライダーに支持されているのが『ゲル ビッカー プロ』です。石塚くんも語ったとおり、ダイレクトに足の感覚が伝わるのが人気の秘訣ですね。元々『アシックス』にあったモデルをスケート仕様にアップデートしているのですが、かかとにスポットで内蔵された“ゲル”が着地の衝撃を吸収してくれます。 また新作の『ゲル フレッキー プロ 2.0』は元からあったシューズを使うのではなく、プロスケーターの声を吸い上げて、一から開発されたモデル。ソールに屈曲性が出るようにソールの外側に溝を入れているのがポイントです。またタン部分を折り返して靴ひもを切れにくくするなど、随所に耐久性の面にもアプローチしています。
切断面を見てみると、外側から見るミッドソールよりもかなり薄い構造になっているのがわかりますね。フォーム材の厚みを比べると、ほぼ『ゲル ビッカー プロ』を同じぐらい。ただ、“ゲル”が広範囲に配置されているので、その分衝撃吸収力も高いと思います」 切断して内部を見てみるとシューズのテクノロジーが本当に丸裸になる。これらはシューズデザイナーとエンジニアのクリエイティブの結晶だ。この構造を知れただけでも価値がある。 今回はアスリートの足元を支えるシューズの真相に迫ったのだが、アスリートの足を守りながら、さまざまなテクノロジーを駆使したそのクリエイティビティには脱帽するしかない。