国民民主党・榛葉幹事長が語る#1 「物事の心理は真ん中にあると思う」衆院選を経て思うこと 「政党同士が悪口を言い合ったって国民の生活はまったく良くなりません」
-具体的な政策の提案というお話がありましたが、改めて今回これだけ数字を伸ばせた、評価された部分というのはどういうところにあると感じていますか? 国民民主党・榛葉幹事長: あの103万円の壁は最初、大学生がメールで「バイトをしたいけれど、これ以上バイトできない。何とかしてほしい」ということから始まって「これやろうよ」と。 よく国民民主党は先輩方から「若者や働き手の政策ばかりやっている」ということでお叱り受けていることが多かったんですけれども、逆に現役世代の給料や手取りが上がらないと年金が上がらないという、難しい言葉で言えば“マクロ経済スライド”。簡単に言えば、現役の給料が上がれば年金もスライドして上がるというのが、皆さん段々はたと気がついていただいて、「玉木・榛葉が言っているのは若者だけではなくて、これから日本を支える若者がしっかり働けて稼げて、そこが子供たち、そして高齢者の皆さんを支えてくれているんだから、やっぱり日本という国の大黒柱を強くするのは理にかなっているね」と。「いま税金を取りすぎているのだから、それを国民に戻していくんだね」と。「あ、それが積極財政ということか」ということが皆さんピンと来ていただいて、しかも我々は一切自民党の批判をしませんでしたので。まあ一切というか「正直な政治をやろう」と。「だから裏金はダメだね」と。 でも、それだけではなくて政策は何をやるんだ?「国民民主党はこれをやります」と。野党第一党は“政権交代”と言うけれども、我々は衆院選前(の議員数)は7人ですから、政権交代ではなくて、「我々の政策をいまの与党に呑ませるんだ」「現実的な政治やるんだ」と、これを愚直に訴えたのがやっぱり良かったんじゃないかなと思いますね。
-一方で28議席とはいえ、まだまだ野党1党には遠く及ばない数字となっているわけですけれども、いまの国民民主党に足りない部分、今回の衆院選で足りなかったという部分は何かありますか? 国民民主党・榛葉幹事長: 1つの反省として、本当は28人ではなくて31人だったんですね。(注:衆院選で比例名簿に登載された候補者数が獲得議席数を下回り北関東ブロックと東海ブロックで計3議席を他党に譲った)ところが我々にも体力の限界、つまり1人の候補者を出すと莫大な金額がかかるんですね。勝っても負けてもかかります。法定得票数を取れなければ供託金を没収されますから、あれが我々の正直マックス、実は体力以上の候補者を立てたんです。 ところが、それでも全員当選してしまって、特に東海は2人比例の枠を他党に譲らざるを得なかったというのは、本当に申し訳なく思うんですけれども。 まだまだ足りない点というのは圧倒的過半数以上が新人議員ですから、(衆議院で)政治経験があるのは元々7人ですからね。これから新人をどう教育していくのか、そして即戦力としてどう育てていくのか。 そして今度は参議院ですね。この参議院と地方組織。これがやはり党の土台になりますから、この地方議員をどうやって増やしていくかということが1つの大きなテーマだと思います。
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