枯れた竹を燃やすだけで環境に貢献! 「バイオ炭」を使った有機農業で楽しくCO2削減
5人の子どもを育てながら千葉県四街道市で自然食品の販売業を営む、北総クルベジ代表の喜屋武誠司さん。 【画像】枯れ竹を燃やしてできる「バイオ炭」 「タイの農学博士が来日した時に『新しい有機農業が始まった』という話を聞きました。 豊かな森づくりをしながらCO2削減ができることはすごいと思い、バイオ炭の活動を始めました」
食べるだけでエコ!
気候変動対策の切り札として注目される、バイオ炭を作るイベントを定期的に開催している喜屋武さん。 参加者が燃やしているのは枯れ竹。 植物は枯れたまま放置すると生分解によりCO2が出てしまう。これを炭にして炭素を閉じ込めることでCO2の削減につなげるのだ。 この日は95キロのバイオ炭が完成。171キロ分のCO2が削減できたことになる。 参加者に「来て帰るまでに出すCO2をチャラにする」と話す喜屋武さん。参加者全員が往復の移動で出したCO2の量をアプリで調べ、それ以上のCO2を削減できたことを確認した。 これを畑に埋めれば完璧にオフセット。土壌も改良され作物も良く育つのだ。 参加した東邦大学の学生は「いらない竹を燃やすだけで環境に貢献できる」「CO2をゼロにして帰るのが面白い取り組みだと思う」と話す。 地球に良いことを楽しみながら! 喜屋武さんは「CO2を削減しようと思うと我慢しないといけないことがあるが、『食べるだけでエコ』をテーマの1つに、豊かな農業を残せればいいなと思っています」と話す。
SDGs
SDGsとは、2015年9月の国連サミットで、全会一致で採択された「持続可能な開発目標」。
フューチャーランナーズ~17の未来~