「チームスズキCNチャレンジ」って一体なに!? 鈴鹿8耐テストをモータースポーツ総合エンターテイナーの濱原颯道が徹底レポート
今回は、そんなチームで鈴鹿8耐のテストに初参加。僕自身、最後にキチンとしたスーパーバイク用マシンに乗ったのは、2022年の全日本ロードレース最終戦、鈴鹿ラウンドです。なので、スーパーバイク用マシンで鈴鹿サーキットを走るのは、約1年半ぶりでした。 全日本ロードレースにフル参戦している時は特に何も思わなかったのですが、鈴鹿サーキットは時速300キロ出ます。普段からバイクに乗りまくっている僕でも、非現実的な速度域の世界に復帰するには凄く時間が掛かるのでは?と、とても心配でした。 そのため走り出しは、本当にリハビリ感覚。しかし、計測1周目に2分14秒台が出て、僕としては「1周目は2分22秒くらいかな」と思っていたのですが、想像よりもタイムが出てビックリ。 そして計測2周目には2分11秒台まで出て、そこで思い出したのが、どのメーカーのリッタースーパースポーツでも、サーキットではそれなりに速く走れるってこと。 その中でもGSX-R1000Rはサーキットではもちろん、峠などのワインディングも乗りやすいバイクなんです。
乗りやすいって事は、誰にでも受け入れ易いフレンドリーな車体特性だと僕は思っています。それがサーキットという、凄く速い速度域、そしてハイグリップな路面とタイヤ。そう言った状況でもGSX-R1000Rの素の良さを実感することが出来ました。 フレンドリーな車体特性という事もあって、周回を重ねるごとにマシンの性格を把握する事ができ、初日のベストタイムは2分10秒1。僕の想定より2秒ほど速いタイムで初日を終えることができました。 ロングランもしましたが、僕的にはかなり手応えのあるアベレージタイムで終えることができ、満足な結果です。
レースの未来を担う「チームスズキCNチャレンジ」
テスト2日目は、朝イチの走行で初日と違った好感触があり、「ちょっと攻めてみようかな」と思って乗り出しました。 そしたら計測1周目に2分08秒フラットというタイムが出てさらにビックリ。正直、ここまでタイムが詰まるとは思っていなかったので、自分自身にも驚きです。 何故かと言うと、バイク自体のサーキットでのシェイクダウンも今回が実質初めてだったのと、僕自身が普段乗っている環境の速度域が低いこと。その2つが僕の中では、不安要素としてありました。 しかしバイクの詳しい乗り味の事などは書けませんが、1年半のブランクがあった僕がすんなりとライディング出来たのは、GSX-R1000Rの素性の良さと、チームスタッフのまとまりの高さのおかげだと思います。 久しぶりに「僕、レースをしているな。楽しいな!」と、思う事ができました。