なぜ井岡一翔は井上尚弥を超える世界的な認知度&評価を得ることができていないのか…米専門サイトが“謎”に迫る…今日WBA&IBF統一戦も米でライブ放送&配信はなし
また一度引退した井岡は現役に復帰して2018年に米国で行われた「スーパーフライ」というイベントでマクウィリアムズ・アローヨ(プエルトリコ)を判定で破った。この試合はHBOで全米中継されたが、「日本のメディアが彼の試合を報じるためカリフォルニアに足を運んだにもかかわらず、これが彼の米国での唯一の試合となった」と米国での試合がこの1試合しかなく、しかも、ほとんど井岡の試合が米国で中継されていないことを取り上げた。 同サイトによると2022年大晦日に行われたジョシュア・フランコ(米国)との統一戦の映像は、SNSで全米に拡散されたそうだが、これは、フランコの担当トレーナーであるロベルト・ガルシアの実弟の4階級制覇王者、マイキー・ガルシアが、スマホを使って行ったインスタグラムのライブストリームの映像だったという。 井上に対しても米国で試合をしないことに批判の声があるが、トップランク社に共同プロモートを依頼しているため、試合映像はESPNが全米でライブ配信している。 また同サイトは「井岡の経歴と評価には素晴らしいものがあるが、世界的な認知度が欠如しているためにパウンド・フォー・パウンドのリストから除外されている。英語で記事が掲載されることさえ稀だ。そして彼のボクシングスタイルは、TikTok世代が愛する60秒のハイライトリールにアップすることには適合しない。彼の技術を鑑賞するには、ボクシングの知識が必要だ」と、玄人好みのボクシングスタイルも、井岡が全米での認知度に影響を与えているとの見解を伝えた。 さらに「井岡は常に誰かの影に隠れていた」とし、元4階級制覇王者のローマン・ゴンサレス(ニカラグア)や、エストラーダ、そしてエストラーダに7回KOで勝ちWBCの新王者となったジェシー“バム”ロドリゲス(米国)ら、ビッグネームとの対戦経験がないことが「間違いなく彼のステータスに影響を与えている」と指摘した。 そして今日ゴングのマルティネス戦を「前IBF王者のアンカハスを強打で破った相手との厳しい挑戦に直面している。ただマルルティネスにエストラーダやロドリゲスのような魅力はない」とした上で「井岡がもっと大物と戦っていたら、あるいはもっとテレビ中継されていたら…(井上と肩を並べる評価を得たかも)と思うかもしれないが、井岡は戦うために生き、現役を続け、危険な相手と戦っている。彼の青写真は悪くない」と井岡のボクシング人生に敬意を示した。 「井岡はインタビューが上手ではないし、彼のパフォーマンスは、素人目には、ダイナミックに見えないかもしれない。スター性にも欠ける。だからといって彼の功績は無視できない。井岡は世界的な露出を増やし、もっと正しい目で見てもらう価値がある」 同サイトは、井岡との対戦を熱望しているWBC新王者のバムが来日して、マルティネス戦の会場に来場する予定であることを報じ「彼が日本に観戦にいくのは不思議なことではない」との表現で、全米で正しく評価されていない井岡の“真の実力”を賞賛している。
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