「営業利益5兆円のトヨタ」と「前年比55%のエステー」…円安で明暗分かれる24年3月期決算──注目は日銀6月の金融政策決定会合
渡邊キャップ 「3月に国債の買い入れ量を『これまでとおおむね同程度の金額で継続する』としたんです。この公表した文章に脚注があって、『足元の月間買い入れ額は6兆円程度です』と書いてあったんですね。 だから“概ね同程度=6兆円程度”。 でも、日銀が公表してる買い入れの予定額を見ると、ちょっと幅があるんです。大体4.8兆円ぐらいまでは『おおむね同程度』と言っている範囲内でも減らしていいことになっている 」 城間記者 「1.2兆円がある程度なのかわかんないですけど、“ある程度”は国債の買い入れは減らせる。そして金融政策決定会合でさらに減らすと決めることもできるんですよね?」 渡邊キャップ 「そうですね。ただ日銀のスタンスは、国債の買い入れ減額は、経済・物価情勢と切り離して考えていくと」 城間記者 「円安が進んでいるからといって国債の買い入れを減らして対応することはない?」 渡邊キャップ 「と言っているように聞こえるじゃないですか。ここもまた難しくて、逆に言えば円安とか何とかとは全く関係なく、6月にいきなり『買い入れ額をさらに減らします』と決めて発表してもいいわけです」 城間記者 「なんか予防線を張っているような感じがしちゃいますね」
渡邊キャップ 「来月また金融政策決定会合ありますけど、何が起きてもおかしくないし、逆に何も起きないかもしれない。まだ半月以上ありますんで、これから取材していくと、だんだん感触が見えてくると思います」