【宝塚記念】グランプリ連覇狙うドウデュースが最有力 逆転候補はソールオリエンスら大阪杯敗退組
有馬記念ほど堅くない
京都の宝塚記念といえば、ダンツシアトルが勝ち、ライスシャワーが非業の死を遂げた1995年、ディープインパクトが凱旋門賞へ旅立つ直前に出走した2006年を思い出す。サマーグランプリは春の総決算であると同時に、秋への序曲ともいえる。 【マーメイドステークス2024 推奨馬】騎手は京都芝2000mで驚異の複勝率90.9%! SPAIA編集部の推奨馬を紹介(SPAIA) 奇しくも今年はドウデュースがディープインパクトと同じく凱旋門賞挑戦を前に宝塚記念を走る。父はディープインパクトに国内で唯一、土をつけたハーツクライ。ディープインパクト産駒もジャスティンパレス、プラダリア、ヤマニンサンパがエントリーし、ハーツクライをダービーで負かしたキングカメハメハもシュトルーヴェ、ヒートオンビートを送る。 現代の競馬シーンに欠かすことができないビッグ3の産駒がこうしてGⅠで顔をそろえるのも、これまではいわば日常だったが、もう間もなく消えていく。時代は巡る。ビッグ3の孫の代に移ろいつつあるからこそ、今年の宝塚記念は目に焼きつけたい。データはレース全体の傾向をとらえる意味で、阪神施行の過去10年分を使用する。 同じグランプリでも有馬記念は1番人気【5-1-1-3】に対し、宝塚記念の1番人気は【3-2-0-5】勝率30.0%、複勝率50.0%と若干、取りこぼす印象もある。秋に比べると春は路線が多彩であり、サラブレッドにとってしんどい夏が間近に迫った時期であることから、実績と適性、体調が釣り合わない現象が起こる。 昨年のイクイノックスもドバイ帰りで出走し、2着スルーセブンシーズとタイム差なし。秋のパフォーマンスを思えば、決して万全とはいえなかった。ドウデュースはライバルから1年遅れでグランプリ連勝を飾れるだろうか。 6~8番人気1勝ずつ、10番人気以下【0-3-3-53】複勝率10.2%など阪神の宝塚記念は波乱の目もある。しかし京都芝2200mは阪神とは違い、外回りを使用する。下り坂も手伝い、阪神ほどスパートがタイトにならない。例年はスタミナ色が濃くなることで、適性で上回る伏兵が出現するレース。瞬発力重視の京都ならそう荒れないか。 年齢のトップは5歳【7-4-5-37】勝率13.2%、複勝率30.2%だが、これも軽さより体力勝負になりやすい阪神の宝塚記念ならでは。もちろん、京都もディープインパクトが勝った年のように道悪になるようなら別だが、そうでなければ必ずしも5歳優勢ともいえない。 4歳は【3-1-5-30】勝率7.7%、複勝率23.1%。4歳の3勝はクロノジェネシス、タイトルホルダー、イクイノックスですべてGⅠ馬。ソールオリエンス、ベラジオオペラも資格はある。