江原啓之×丸山敬太 卒業後は別々の道へ。「26歳の頃は、神主と個人カウンセリングを」「ドリカムの衣装を26歳で手掛けた」
同じ高校に通い学んだ江原啓之さんと丸山敬太さんは、ともに60歳目前。スピリチュアリスト35周年、デザイナー30周年と節目の年を迎えるにあたり、出会った頃の懐かしい思い出話から、未来への展望まで語り尽くします(構成=丸山あかね 撮影=天日恵美子) 【写真】丸山さんがデザインした江原さんの衣装 * * * * * * * ◆会わない時期も互いの活躍がパワーに 丸山 高校を卒業して、僕は文化服装学院へ進学。プーヤンは大学進学と、それぞれ違う道へ進んだけれど、それからも仲良くしていた。確かプーヤンは町田のほうへ引っ越したんだった。 江原 和光大学へ進学したから、小田急線の鶴川駅から徒歩10分くらいのところにあるアパートに移り住んだんだ。それにしても、よく覚えてるね~。 丸山 大島の家よりさらにバージョンアップした恐怖の館だったから、忘れるわけないでしょ! 江原 霊の声がハッキリと聞こえるという、『うしろの百太郎』状態だったよね。 丸山 駅から山のほうへ向かって歩いて行く家なんだけど、いつもプーヤンから「また連れてきた」って言われるの。 江原 霊をね。
丸山 で、一度、友達と一緒に泊まった時のことが怖すぎて。 江原 えー、なんだっけ? 丸山 僕は夜中に異様な気配を感じて目が覚めたんだよ。そうしたらドアをドンドンドンと叩く音が聞こえて、何者かの気配が移動するのもはっきりと感じた。「ヤバいのが来た!」と思って友達を見たら、グースカ寝ているんだよ。その横でプーヤンは「ウーッ」って唸っていた。 江原 ワハハハハ。 丸山 時々、正気に戻って「敬太、大丈夫?」とか言うんだけど、またトランス状態になって呻き始める。「霊に引き込まれるぅ、敬太、腕を引っ張って!」とか叫んだの、覚えている? リアル『エクソシスト』の世界じゃん! って、怖くて死にそうだったよ。 江原 しばらくしたらスーッと霊が抜けたんじゃなかった? 丸山 「今のは死んだ人の霊じゃなく、生霊だ」とか言い出して、「こういう風体の男性に心当たりない?」と訊かれたけど、とにかく怖くてさ。プーヤンがちゃんと除霊してくれたから、ひとまず落ち着いたけど。 江原 敬太は霊感が強いんだと思う。 丸山 自分ではわからないけれど、プーヤンの大変さはその時理解できた。心霊現象に悩まされて、しんどそうだったもの。 江原 その後、いろいろな人と出会い、高尾山で滝行をしたりして、霊能力をコントロールできるようになったんだよ。