人工知能に負けない「トッズ」に勇気をもらい、「グッチ」のパパラッチ撮影に向かう
村上:一言で言えば、「若いな」って感じ。極彩色だったり、ストリートなスタイルだったり、どの世代に向けてアプローチしているのか?がよくわかります。ただ、欲を言えば2010年代のラグジュアリー・ストリートからは少しアップデートして欲しいかな。バッグは、正直少し硬さ、カクカクしたカンジが気になります。もっと柔らかい風合いとか、曲線的なシルエットを取り入れると、大人にも支持が広がりそうです。
「ロロ・ピアーナ(LORO PIANA)」は、涼しげなリネンにフォーカス。カシミヤと混紡すれば柔らかく、反対にマニラ麻と混紡すればパリッとして表情豊か。シルクとも混紡したり、強く撚ったり、時にはリネンの花(初めて見た!)をプリントしたり。さすがは素材発のブランドだけあって、技術はもちろん、マテリアルへの愛が半端じゃありません(笑)。提案するのは、ベージュやグレー、オフホワイトなど、1トーンのスタイル。ただハイウエストな7分丈パンツや、ノーカラーやスタンドカラーのジャケットは少し難易度が高いし、民族衣装感が強かったかな。特徴ある帽子が、民族衣装感を強めてしまった気もします。
一方、日本でつくっているサングラスが素敵なこと。15万円ほどと決して安くないけれど、クールな見た目と、明らかに他とはクオリティが違う面構えです。競合であろう「ブルネロ クチネリ(BRUNELLO CUCINELLI)」含めて、バッグやシューズ、サングラス、スカーフなど、 アクセサリーの開発が進んでいます。
ファンの罵声(!?にも負ケズ
屈強なガードマンにも負ケズ
さて「グッチ(GUCCI)」のレビューは上の記事を読んでいただくとして、ここでは私のパパラッチトークをさせていただきましょう。「グッチ」のショーに来場したセレブは、兵役からカムバックしたばかりのBTSジン、グループの行方にも注目が集まるNewJeansのハニ、そしてタイの俳優ガルフ(Gulf)ら。K-POPアイドルが来場するブランドのショー会場は正直“修羅場“と化すので、ジンとハニが来場する「グッチ」はまさに修羅場中の修羅場と言えるでしょう(笑)。SNS担当からは、「2人が揃って来場する瞬間が撮れたら、最高です!」という期待の声(半分指令w)。「いや、それは奇跡ではないか?」と、考えながらの会場入りです。