バカンス大国・フランスに学ぶ、熱波の夏を思い切り楽しむ3つのヒント
最高気温40度超の日もある夏のフランス。そんな灼熱の季節に欠かせないのが「バカンス」です。2週間から4週間という長期休暇をフランスの人たちはどのように過ごしているのでしょう。フランス人の夫と子ども3人の5人家族でフランス・リヨン暮らすロッコさんに、フランス流の夏の過ごし方を教えてもらいました。 ※本稿は『主役はいつも"私自身"フランス人に学んだ「本当の感性」の磨き方』(大和出版)より一部抜粋・編集したものです。
夏にしか味わえない時間の変化を楽しむ
フランスには夏時間(4月~ 10 月)と、冬時間(11 月~3月)があります。日本との時差8時間のところ、夏時間は時計の針を1時間進めるため、時差が7時間になる仕組みです。フランスを訪れたことがある方は、夏は21時頃まで明るく、冬は17時には薄暗いという、極端な日照時間に驚いたのではないでしょうか。 そんな時間の変化を上手く楽しむ友人がいました。 友人は、日常生活で小さな幸せを見つけるのが上手で、毎年夏時間がはじまると心底嬉しそうにしているのです。「どんなときも視点や意識を変えて物事を自分なりに楽しめる人は心が豊かだなあ」と、よい刺激を受けます。 日本には、時間の切り替えはなくても、季節を楽しむ習慣がありますよね。満開の桜や真っ赤な紅葉を見て素直に喜んだり、感じたことを言葉にしてみるのもいいかもしれません。
とにかく休息する。何もしない時間を意図的につくる
シャワーを浴びているときや散歩をしているときといった何気ない「ぼーっとしている時間」に、ふっと考えが思いつく。そんな経験はありませんか? 私がフランスで出会った起業家やクリエーターの方たちは、口を揃えて「何もしない時間をつくらなきゃ!」とアドバイスします。それはフランス人が日常から離れてしっかり休暇を取る「バカンス文化に通ずる」こと。オフやバカンスは計画的に取る。 これは誰もが意識したいことですよね。でもどうやって? ここで、私がやっている方法をひとつご紹介します。 私は仕事でもプライベートでもGoogle カレンダーを使い、毎月、月末に翌月の「重要ミーティング」を確保しています。そう、これは自分の貴重なひとり時間です。 簡単で最も確実な方法なので、ぜひ試してみてください!