9000年かけてマグマが蓄積し巨大噴火起こす 海底火山「鬼界カルデラ」で新知見 神戸大など
研究グループがさらにコア試料に含まれる火山ガラスの化学組成を分析した結果、約9万5000年前の噴火で火山の地下にたまっていたマグマを一気に噴出。4万3000年前ごろから新たに深部からマグマが供給され始めて流紋岩のマグマの噴出が徐々に増えた。
しかし、約1万6000年前ごろになると減少し、地下へのマグマの蓄積が本格的に始まり、約9000年もの長い年月をかけて約7300年前の巨大噴火につながったことが明らかになったという。
研究グループによると、一つの火山を対象にした数万年単位に及ぶ火山活動の履歴を追う研究はほとんどなかったという。研究成果は8月22日付の国際科学誌「コミュニケーションズ・アース・アンド・エンバイロメント」に掲載された。