巨人大物OBが指摘する巨人が4連敗した3つの理由「調整力」「捕手力」「育成力」…「原監督は謙虚に反省せよ」
プロ野球の日本シリーズの第4戦が25日、福岡のPayPayドームで行われソフトバンクが巨人に4-1で逆転勝利して4連勝、4年連続11度目の日本一を果たした。2年連続の4タテ勝利は史上初。一方の巨人は2013年の楽天とのシリーズ第7戦以来、球団ワーストタイ記録の9連敗となる屈辱。巨人の大物OBでヤクルト、西武で監督を務めた広岡達朗氏が敗因として指摘したのは、「調整力」「捕手力」「育成力」の3つの違い。「OBとしてショックだ。フロントを含め原監督以下のコーチ、選手は謙虚に反省せよ」と苦言を呈した。
短期決戦を左右するチームコンディショニング
巨人は一矢も報いることができなかった。 1-4のスコアで迎えた9回二死一、二塁。一発が出れば同点の場面で原監督は、代打、亀井を送ったが、ソフトバンクの守護神、森がカウント3-1から投じた148キロのカットボールをポーンと打ち上げてしまった。周東のグラブにウイニングボールが収まったのを見届けると、オレンジのマスクで表情を隠した原監督は、何かに納得したかのように小さくうなずいて、すぐさまロッカーへと消えた。 静まりかえったベンチでは、中3日ながらブルペンで肩を作ってスタンバイしていたエースの菅野が悔し涙を浮かべていた。 シリーズ史上初となる屈辱の2年連続の4連敗。 巨人の大物OBの広岡氏は、怒りではなく、むしろあきれていた。 「初戦の菅野で勝てなければ、4連敗もありえると思っていたが、OBとしては、なんとかひとつでも勝ってくれと願っていた。さすがにこの負け方はショックだ。フロント、原監督以下コーチ、選手は、この敗戦を謙虚に受け止めて反省し、次に向かわなければならないだろう」 そして敗因をこう分析した。 「ソフトバンクとはパワーが違った。投手陣の形にしても違っていた。だが、なぜ負けたかと問われると、力の差というよりもチームコンディションの作り方の失敗だったと思う。つまり準備力、調整力の差だ。日本選手権(日本シリーズ)という短期決戦は、決して戦力のあるチームが勝つわけではない。もし私が監督なら、この戦力でも、こんな負け方はしていない。原は選手の使い方がわかっていない。打順にしても、ようやく4戦目にして動いたが、めちゃくちゃだった」