売れ残りだった成猫は、実はとても家族思い 体調を崩した飼い主を見守り、一度心臓が止まっても復活…ともに過ごした18年間
19歳の誕生日を目前に天国へ
完全室内飼いを徹底し、部屋の室温は極力一定になるよう配慮。旅行などでの長期の留守も避けるなど、おはぎくんが1日でも長く生きてくれるよう、気配りをしていた飼い主さん。 しかし、19歳の誕生日が目前に迫った頃、家族は悲しい別れを経験することとなりました。 老衰したおはぎくんは視力を失い、食欲不振に。口にできるのはスープのみで、起き上がることも難しかったそう。飼い主さんはひたすら眠るおはぎくんにくっつき、心と体を寄り添わせました。 「亡くなる2日前、一度心臓が止まりましたが、心臓マッサージと人工呼吸を試みると復活してくれました。その時は息子が夜勤でいなかったので、帰ってくるまで踏ん張ってくれたのかもしれません」 最期まで家族を思っていたおはぎくんは、飼い主さんの腕の中で息を引き取りました。 愛猫を失った悲しみは日常の中で、突然襲ってくることも。しかし、どこからともなく出てきた抜け毛など、おはぎくんがたしかにいた証に支えられ、今を生きています。 「私家族にとっておはぎは、ずっとなくてはならない家族です」 そう溢す飼い主さんの姿を、家族思いのおはぎくんは意外と近くで見ているかもしれません。 (愛玩動物飼養管理士・古川 諭香)
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