キャディバッグのこだわりってある? プロや識者に聞いた
コースで目立つのはクラブよりもバッグ!? どんなものを使っている? なぜそれを選んだのか? 識者やアマチュアゴルファーに聞いてみた。 一度は回りたい絶景コース
●“遊び”のゴルフではスタンド付きの軽量バッグを使用 試合に出るときやテレビに出演するときなど、基本的には、契約させてもらっているタイトリストのプレーバッグを使います。口径が大きいからクラブは取り出しやすいし、ポケットがいくつもあるので、物を入れておくのにも便利です。そして何より契約先のロゴがアピールしやすいですよね。スポンサー企業にとってキャディバッグが最も広告効果が大きいんです。だからタイガー・ウッズはナイキのロゴ入りキャディバッグを使っていませんでした。というのも、ナイキは他の企業と”併用”は許さないのですよ。ナイキのほかにも契約のあるタイガーには不都合だったわけです。ただ、”遊び”のゴルフではスタンド付きの軽量バッグを使用しています。入会しているコースで練習場だけ使うこともあるし、ラウンドでも自分で担ぐこともありますから。(タケ小山、解説者・プロゴルファー) ●田舎町の骨董屋で見つけたキャディバッグ 古いものが好きなんですよ。3年前、田舎町の骨董屋でヒッコリークラブを探している時に見つけたキャディバッグを使っています。1930年代にメルボルンで作られたもので、素材は革。少しボロかったので(笑)、革製品の修理専門店で手直ししてもらいました。私は日本でも外国でもへき地のゴルフ場が好きなので、これを抱えてどこにでも行きます。国際便でも大丈夫です。入れているクラブはドライバー、3W、マッシー、マッシーニブリック、ニブリック、パターの6本。(アンドリュー・トムソン、国際弁護士・R&A会員) ●メーカーのロゴ入りドーンはちょっと…… メーカーのロゴがドーンと入ったバッグは「契約プロではないし」と避けています。私が使うとブランドイメージが下がる恐れすらあると本当に思っています。(50代女性、神奈川県) ●安定して自立するものがマスト 普段は電車で行くので宅配便を使いますから、安定して自立するものがマスト。以前、他人様のものですが、コンビニのカウンターの奥で見事にひっくり返って、店員に踏まれていたのを見ましたし……。(70代男性、東京都) ●キャディバッグにはこだわりません 頑丈で、クラブが14本入れば良いです。プロモデルを持つほどの腕前でもありませんしね。(70代男性、広島県) ●軽量、スタンド付き、前面ポケットが大きく、シンプルなもの その昔、ピンから発売された軽量バッグは、ロゴもスッキリしていかにもアメリカ的でよく使いましたね。しかし、高齢になると、ちょっと若者的で気恥ずかしい。今は地味なカラーのバッグを使っています。(70代男性、埼玉県) ●2つ持っています 1つは会員になっている倶楽部に預けっ放し。このバッグにこだわりはありません。ゴルフショップで一番安いのものを買った記憶があるくらいですから……。もう1つは他のゴルフ場でプレーする用で、家に置いてあります。最優先するのは軽量ということ。現在は10本入れていますが、もう少し間引こうかなと思案中。もちろん雨具も入れていません。なのでプロ仕様、トーナメントモデルなどとんでもない。(70代男性、東京都) ●10本入る軽量の小さめバッグを愛用 持ち運ぶのに便利です。しかし、最近、宅配便が高くなり、こんな小さなバッグを送っても4000円かと、ちょっと損をしたような気分になるときがあります。(60代男性、東京都) ●小さいバッグでもシューズだけは入るものを選んだほうがいい 会員権は持っておらず、仲間から誘われるがままにあちこちのゴルフ場に行ってます。自宅からクルマで行くことはほとんどなく、仲間が迎えに来てくれる最寄りの駅、もしくはクラブバスのある駅までは電車を利用しています。昔は宅配便に頼っていたのですが、宅配料金が4000円を超えた時からキャディバッグを軽量、口径の小さいものに替え、9本入れて電車で運んでいます。宅配便料金は帰りの飲み会会費に充てます。そんな小さいバッグでもシューズだけは入るものを選んだほうがいいと思います。今、使っているのはタイトリストのもので内部を支える骨が入っていません(それだけ超軽量)。ずり落ちてしまうドライバーのヘッドカバーにひもをつけ、つり下げています。(70代男性、千葉県) ●筒状の胴部が頑丈であることを最優先しています クラブ、特にシャフトを保護するためにはマスト。カートに積んでギューッと縛られても平気だし、ちょっと雑に扱われても大丈夫です。(50代男性、東京都) ●パインバレーGCのキャディバッグを購入 10年ほど前、米ゴルフダイジェストでもゴルフマガジンでも世界No.1にランクされるパインバレーGCに、日本にいる会員の方に連れて行ってもらい、記念にキャディバッグを買って来ました。自慢げに同伴競技者にそのロゴを指さしたりしてアピールするのですが、誰も気付いてくれませんでしたね(笑)。日本アマに出場するほどの人ともプレーしましたが、誰一人として「あのパインバレーの」と言ってくれる人はいませんでした。まあ僕の心の中に世界一のコースの思いがあるだけで満足はしているんですが……。(田中徳市、大学ゴルフ部監督) ●こだわりは収納する機能が充実していること こだわりといえば、収納する機能が充実していることでしょうかね。宅配便で送ることも多いので、シューズから雨具、ウィンドブレーカー、帽子なども収納できるキャディバッグがいいですね。スタンド付きがいいです。(60代男性、埼玉県) ●黄色など目立つキャディバッグを使っています パター練習をしている時にキャディバッグ置き場を見て、自分のバッグがなくなっていると「スタートの時間だ」とわかるので、なるべく目立つ色がいいです。(60代男性、東京都) ●キャディバッグは用途によって使い分け キャディバッグは用途によって使い分けていて、今は3個持っています。普段は軽量パーリーゲイツのスタンド付き。夏用はECCOのスタンド付き。あと遠征用はミズノのプロ仕様、大きくて頑丈なやつです。(70代男性、長野県) ●軽量のふにゃふにゃしている素材はノー 契約先から「これを使ってくれ」と言われたものをそのまま使用しますが、僕の注文は硬くて丈夫であることです。軽量のふにゃふにゃしている素材はノー。というのも、商売道具であるクラブが損傷することが何より怖いから。ツアーに出ると当然移動になります。特に海外の空港などでは放り投げられることもありますからね。クラブは市販のものと違って、個人用に調整してありますから、損傷するとすぐには手に入らないのですよ。(水巻善典、プロゴルファー) ※週刊ゴルフダイジェスト2024年12月3日号「キャディバッグにこだわり、ありますか?」より
週刊ゴルフダイジェスト