Meta Quest 3と連動して動くVRチェア。乗り物酔いしやすい人には鬼門
VR専用のゲーミングチェア「Roto VR Explorer」。背面と座面にはハプティックモーター。椅子の回転は1分間に最大21回。とんでもない椅子が出たなと思っていたら、米Gizmodo編集部がさっそく座って回って揺れてきました。 【全画像をみる】Meta Quest 3と連動して動くVRチェア。乗り物酔いしやすい人には鬼門 VRというだけで、従来のゲームよりも没入感のあるあちらの世界に触れるような体験ができます。Roto VR Explorerを追加することで、それがさらに加速するのでしょうか。 Meta Quest 3と新モデルの Meta Quest 3Sに対応した動くゲーミングチェア。お値段800ドル(約12万円)。 もう最初に言っちゃいますが、このゲーミングチェアは人を選びます。僕はジェットコースターが苦手です。10代のときに、調子に乗ってめちゃくちゃ怖いヤツに乗って以来ダメです。絶対乗りたくないです。ジェットコースター以前に、乗り物酔いしやすいタイプなので、車の助手席でスマホで文字を見るだけでも胃がムカムカしてくるタイプ。そんな僕にはこのゲーミングチェアは向きませんでした。 僕がVR酔いするのは、VRの中にいる自分が動いているのに、リアルの自分、つまり物理的に体は動いていないからです。じゃあVRキャラもリアルの自分の身体も動けばいいのかというと、そうでもなくて…。
設定が面倒くさい
Gif: Jorge Jimenez - Gizmodo US 椅子の動きは、頭を捻ると椅子が回転するという具合に、ヘッドセットを装着したユーザーの頭の動きと連動しています。 Meta Quest 3ヘッドセット装着であちら(VR)の世界に行けます。Root VR Explorerも一緒にあちらの世界に行こうと思うと、まず設定が必要。いや、設定の前に組み立てが必要。椅子の組み立てはIKEAの椅子と同レベルで簡単といっていいでしょう。ですが、設定は結構面倒です。 まずは、Bluetoothでつながっている他端末の接続を解除して、ヘッドセットと椅子をペアリングします。オーディオも連動させたいのですが、何度やってもうまくいかずもう諦めました。この時点ですでにちょっと疲れました。 次に椅子に付いてくるヘッドトラッカーであるパックを、ヘッドセットの上部に設置。これで頭の動きをトラッキングします。この設定自体は簡単。かつ、椅子の座面にあるスロットでワイヤレス充電ができるので、日常的にはストレスなさそう。が、バッテリーもちが2時間ほどなので、長くプレイしたい人はUSB-Cケーブルをヘッドセットとつなぐ必要あり。これで見た目がヘッドセットのみのときより少しイカツくなります。VRの人感が強まります。 これでようやく設定完了。頭を動かすと椅子が回転するようになります。頭と椅子の動きの差、遅延はミリ秒ほどでほぼ気づきません。むしろ気になるのは音。椅子が回転するときに、かなり大きめの音がするのですが、これがAirPods Pro装着してANCオンにしてても聴こえるほど。 頭をより大きく動かすと、椅子がスピーディーに動きます。頭動かして椅子動かして、オフィスの同僚にニヤニヤしてみました。これ、使い終わりに注意が必要。ヘッドトラッカーのパックをオフする前にヘッドセット外してしまったことで、椅子がマンガみたいに回転して、今度は同僚から大笑いされる事態に。びっくりしたー。