米ニューオーリンズで突っ込み事故…新年を迎えて人々が集まって少なくとも10人が死亡
米国ルイジアナ州ニューオーリンズで新年を迎えていた群衆の間に車が突っ込み、10人が死亡、35人がけがするなど死傷者が少なくとも45人発生した。一部の現地メディアは、車の運転者が事故後、車から降りて銃撃を加えたとし、故意に事故を起こしたことに重きを置いている。 【写真】ニューオーリンズの突っ込み事故現場 米ABCニュースとCNNによると、1日(現地時間)午前3時15分、ニューオーリンズの繁華街であるバーボン・ストリートに新年を迎えるために集まった人々の中に、突然トラック1台が高速で突進した後止まった。その後、運転者が外に出て銃を取り出して乱射したとCNNが伝えた。 事件直後、ケビン・ガルシアさん(22)はCNNに「車が歩道の左側にいた人々にそのまま衝突する姿を見た」と当時の惨状を伝えた。ホイット・デイビスさん(22)はCNNに「現場には遺体と救急処置を受ける数多くの人がいた」と伝えた。現地警察は「容疑者は銃を乱射し、警察2人も撃たれた」と伝えた。 事故が起きたバーボン・ストリートは、ナイトクラブなどが集まっている有名観光地区だ。CNNによると、現場には野外公演と新年カウントダウンに参加するために多くの人が集まっていた。この日予定されていた毎年恒例の大学アメリカンフットボール試合「シュガーボール」を見ようとするファンも多かったという。 現地警察はABCニュースに「車の突っ込みが意図的なものとみられる」と伝えた。 ニューオーリンズ当局は「バーボン・ストリート付近で多数の死傷者が発生したので、近隣訪問を控えてほしい」と呼びかけた。ルイジアナ州のジェフ・ランドリー知事は「恐ろしい犯罪」とし「被害者のために祈る」と述べた。SNSには「喜びで迎えた新年行事が悪夢になった」とし、死傷者に対する追悼文が続々と投稿された。