モーガンの限定車「ミッドサマー(Midsummer)」はピニンファリーナ(Pininfarina)によるモーガンの現代的デザイン解釈
ミッドサマーの後方スリークォーターアングルを見ると、その美しいプロポーション、新しい表面仕上げ、ショルダーラインが、30年代後半から40年代前半の自動車デザインの時代を思い出させつつ、エキセントリックなエレガンスを醸し出しているのがよくわかる。 モーガンのコックピットからの眺めはクラシックカーそのもの。前に見えるのは長いボンネット。ただ、独立したフロントフェンダーのお陰で車両感覚はつかみやすい。当然、ミッドサマーもこの特徴を継承している。そのコックピットは「Plus Six」をベースにピニンファリーナによってデザイン処理がなされた。パネルセンターには美しいオフホワイトの文字盤のアナログメーターが並び、センターコンソールをはじめ随所にウッドが設えている。シートはシンプルなデザインのスポーツシートで、鍛造アルミのセンターをもつステアリングホイールとともにダイナミックな走りを予感させる。
ミッドサマーの走りは、モーガン スポーツカーの代名詞である生々しく直感的なドライビング エクスペリエンスを継承している。わずか1,000kg(目標乾燥重量)の車重をミッドサマー専用に造られた調整式Nitronダンパーが支える。オートマチックトランスミッションによって容易にダイナミックな走りを楽しむことができる。
「ミッドサマーは、モーガンのシルエットの柔軟性を示し、その外観が印象的で、紛れもないモーガンである車両を示しています。モーガンとピニンファリーナの専門知識、ストーリー、創造性を組み合わせ、伝統と進歩のシームレスなバランスを実現するコーチビルディングの祭典」。 「モーガンは誇りを持ってコーチビルディングの技術を実践しています。アート、エンジニアリング、工芸を統合して、私たちが行うすべてのことにおいてストーリー豊かな体験を提供します。ミッドサマーでは、志を同じくするクリエイターとのコラボレーションを通じて、これらの価値観を祝うことができました。一連の楽しい会話、お互いのスタジオの訪問、そしてマルバーンヒルズの周りでモーガン車を一緒に運転して過ごした後、ピニンファリーナチームと私たち自身のデザイナーはすぐに初期コンセプトの草案を作成し始めました」。 「私たちのクリエイティブチームがどのように協力し合っているかを目の当たりにするのは、エネルギーを与えてくれました。開発のすべての段階におけるコラボレーションは、最初はピニンファリーナの信じられないほど没入型のデジタル デザイン テクノロジーによって補完され、その後はモーガンが軽量スポーツ カーを製造することに対する本来の理解によって補完されました。この拡大されたデザイン リソース、健全な創造的なコラボレーション、デジタルから物理へのシームレスな評価により、私たちは1年足らずで「会話からコンセプトへ」を進めることができました」。 「ミッドサマーは、モーガンにとって初のエクステリアコラボレーションであると同時に、当社の製品デザインの歴史における重要なマイルストーンを表しています。エレガントな Plus Four や Six から冒険的なSuper 3や CX-Tまで、モーガンのラインナップには魅力的な多様性があります。私たちはモデルレンジ全体でより広範な視覚的実験を目指しているので、ピニンファリーナとのコラボレーションは充実した経験でした。ピニンファリーナのチームは私たちの考え方に挑戦し、私たちのデザインジャーニーに沿って新しいアイデアを導入してくれました」。 「リア3クオータープロポーションと、ホイールとボディの関係を洗練させるための細部へのこだわりのおかげで、車の座り心地に最も満足しています。エレガントなドロップショルダーラインの導入は、エキセントリックなスイープテールによって強調され、より豊かなボディの美しさはインテリジェントな表面仕上げのディテールによって補完され、慎重に定義された折り目は、緩やかなクラウンの表面を移動するときにハイライトを制御します。ミッドサマーは、将来のモーガン モデルを構築するためのデザイン基盤を確立します」。 ジョナサン・ウェルズ氏、モーガン・モーター・カンパニー最高デザイン責任者