モーガンの限定車「ミッドサマー(Midsummer)」はピニンファリーナ(Pininfarina)によるモーガンの現代的デザイン解釈
「モーガンとともに、私たちはコーチビルディング運動の先頭に立っていることに大きな誇りを持っています。この注目に値するコラボレーションは、モーガンの115年にわたるコーチビルディングの哲学と、ピニンファリーナの特注車の設計と製造における95年近くの伝統を融合させたものです」。 「2つの自動車メーカーの既存のユニークな伝統が組み合わされると、私たちの業界で比類のない結果が生まれます。私たちのチーム間のシームレスな相乗効果と両ブランドの情熱の共有により、英国の伝統と時代を超越したピニンファリーナのデザインが融合した新たな傑作が誕生しました。量産車としては初となる「ピニンファリーナ フオリセリエ」のバッジが付けられたミッドサマーは、カルト的な地位を獲得する運命にあります」。 ジュゼッペ・ボノロ氏、ピニンファリーナ、セールス & マーケティング担当上級副社長
コラボレーションのきっかけ
モーガンとピニンファリーナのコラボレーションは、両社のスタッフの間の偶然の会話をきっかけに、共通のコーチビルディングの歴史とデザインに対する共通の情熱が結びついてプロジェクト化された。 モーガンの原則に忠実でありながら、将来のモーガンのデザイン言語の重要な要素をプレビューし、ピニンファリーナのデザインのセンスと純粋さが融合したモデルがここに誕生した。
エキセントリックなエレガンス
ミッドサマーを正面から見ると、シルバーのインサートで仕上げられたモーガンの新しい特徴的なヘッドライトの真円と、グリルの半円と呼応しているのが目に入る。また、グリルの両サイド、フェンダー上部、ボンネット後端に開けられた穴がスポーティーなイメージを助長する。 前後のフェンダーはモーガンのデザイン言語に忠実に、それをつなぐ直線のショルダーラインはピニンファリーナによるデザイン処理。そこには、またモーガンの象徴である木製構造が露出している。従来のモーガンでは構造体を形成する素材として用いられている木は隠されているが、モーガンの特徴をここでも表現している。 横から見るとまず目に入るのが大きなアロイホイールだ。ミッドサマー専用設計の軽量鍛造19インチホイールはディッシュタイプにすることでクラシカルなボディデザインに違和感なく溶け込んでいる。装着されるタイヤはミシュラン パイロット スポーツ5となっている。