“運命の人”との出会いはどこで? コロナ禍の恋愛・婚活事情
「リモートデートでは少し大げさな反応を」
リクルートブライダル総研がまとめた「婚活実態調査2020」を見ると、恋愛・結婚意向がある独身者によるネット上のマッチングサービスの利用経験割合は2016年の調査では9.8%、2017年は9.1%でしたが、それ以降は増え続けて2020年の調査では前年より2.6ポイント高い19.1%となりました。同総研を運営するリクルートマーケティングパートナーズの広報担当者は、「出会いの一手段として定着しつつあり、今後も伸びる市場と見込まれます」としています。 ネット上のマッチングサービスでは、多数の会員の中から、年齢、居住地、趣味などから条件に合う相手を絞り込み、それからオンライン上でのメッセージなどのやり取りに花が咲けばリアルの場で「出会う」ことになります。合コンや婚活パーティーなどとは違って、直接対面する前にオンライン上でお互いを知るためのコミュニケーションを行うプロセスが入るのが特徴です。 「ゼクシィ縁結び」(リクルートマーケティングパートナーズ)で恋愛・婚活アドバイザーを務める桜井まり恵さん は、「ネット上のマッチングサービスの主な利用者は、ネットやSNSを身近に感じて育った20~30代です。この世代は、オンライン上での自己表現が得意な傾向にあり、リアルの場よりも自分をさらけ出しやすいと感じています」と指摘します。 この世代のネットの活用方法は非常に巧みだと言い、「たとえば、ただのオンラインデートではなく、別々の場所にいながらお互いに興味のあるアーティストのライブを同時に観て、SNSでやり取りするなんてこともしています。そういうデートを考えつくなんて、私たちは想像もしませんでした」と舌を巻きます。 そんなマッチングサービスの利用者に対して、桜井さんは「リモート会議を使って会話をするときは、途中で互いに沈黙しないよう、あらかじめ話す内容を決めておくことが大切」「相手の話には少し大げさにリアクションをして、その人に関心があることを伝えましょう」などのアドバイスをしています。