「早くマスクない時代に戻りたい」 分科会・尾身会長が吐露
有識者らによる政府の新型コロナウイルス対策分科会の尾身茂会長は25日、記者会見し、再び感染拡大が始まったことについて「みんなが、いま大変。『またか』と思っている。そこは私も一市民。その気持ちは十分私もそう思う。早くマスクしないでいい時代に戻りたい」と自らの気持ちを語る場面があった。
一方で、「ただリアリティー(現実)は好むと好まざるに関わらず、このまま放っていくと大変なことになるのが分かっている」とも。また、「ウイルスをいま、我々は変えることはできない。だけど、感染拡大を防止するには人々の行動も大事だし、ここまでくると人の動きによる接触(機会を減らすこと)がものすごく重要。このことは人間がやろうと思ったらできる話。そこがいま試されている」と強調した。 尾身会長は、ウイルス対策について「万能薬はない」と指摘。「個々人の行動変容も必要だし、(時短営業要請や感染拡大地域との往来制限など)強い対策も必要だし、複合技でやらなければならない」と語った。そして「(分科会が)申し上げていることが実現、実行されれば、私はこう(感染拡大状態に)なっていることを下火にすることは可能だと思う」「やればある程度できることが分かっていたら、みんなで協力しましょう。ステージ4になることは絶対に避けるように、みんながその気になればできると思う」と締めた。