“運命の人”との出会いはどこで? コロナ禍の恋愛・婚活事情
「飲み会で…」「友だちの紹介で…」「婚活パーティーで…」 恋愛、そして結婚につながる出会いは人それぞれです。しかし、外出自粛、ソーシャルディスタンス、大人数の会食や3密回避などが呼び掛けられるコロナ禍の中では、これまで通り、とはいかないのではないでしょうか。リアルの場で出会いの機会が得られにくく、デートもままなりません。では、人々はどこで「出会う」のでしょうか。婚活サービス事業者や恋愛コンサルタントらに取材しました。
婚活パーティーがなくなった…
「当社では通常、入会される方には来社していただいて、対面でサービス内容を説明しています。それが4月に緊急事態宣言が出て外出自粛が各地に広がると、対面での説明が困難になりました」 こう語るのは、全国で結婚相談所を展開するオーネットの広報担当者です。同社の新規入会者は、1~3月には前年時期よりも1~2割増で推移し好調でしたが、4月は一気に前年の半分以下にまで落ち込みました。入会時の説明も、リモート会議システムなどに切り替えたと言います。 一方、恋愛・婚活マッチングサービスアプリ「Pairs(ペアーズ)」では4月、会員同士でやり取りするメッセージの1日あたりの件数が、コロナ拡大前に比べておよそ10~15%増えたそうです。同サービスを運営するエウレカの広報担当者は、「この増加割合が多いか少ないかは判断できませんが、リアルの場では会えないこの時期に、アプリ内での活動が活発になったのは確かです」と話します。 また、同社が感染拡大後に登録した新規会員に対して行ったアンケートでは、「婚活パーティーが開催されなくなった」「リモートワークなどで外出が減り、出会いの機会が減少してしまった」「外出自粛期間なので自宅で取り組める婚活方法を探していた」など、コロナ禍に伴う様々な変化が影響したとする回答が複数あったそうです。同社は新規会員数の推移などの詳細は非公開としていますが、出会いの場がリアルからネット上に移った面は少なからずありそうです。