“未開封のカード”を使われるケースも…被害額は過去最悪の540億円超クレジットカード不正利用の実態と対策
不審な住所の情報では、「埼玉県川口市」のあとに6桁の数字などが並ぶ。 かっこの担当者: 「ごまかすために部屋番号みたいなのをいろいろつけているような気がしますね」
かっこの担当者: 「けっこう不正を行うユーザーが日本人のフリをしているけれど、実は外国人ということがよくあって。「中山」という漢字を使っているけど、読めないので『チュウザン』とか。適当に『ア』とかフリガナ入れていることがあるので、そこは苗字とフリガナが一致していないという判定をしています」
本人であればまずありえない間違いだが、「非対面」のネット通販では、こうした注文でも決済まですり抜けてしまうこともあるという。 不正とみられる個人情報のケースはほかにもある。 かっこの担当者: 「電話番号とかメールアドレスが一致しているけど、住所が違っているとか、名前がカタカナのみとかいう要素もある。他の加盟店さんで不正と判定した取引情報と住所は一致しなかったが、電話番号が一致していたとか」
システムを販売しているおよそ11万のECサイトと提携し、注文した人の住所や電話番号などの情報を分析。怪しい部分がないかだけでなく、他のECサイトで『不正利用』と判定された注文者情報が含まれている場合も、AIが識別するという。
豊橋市のペット用品店「トムキャット」も、このシステムを導入して以降、不正利用による被害は一切なくなったと話す。 しかし、「Bot」のような不正利用のツールで活用されているのもAIで、悪事と対策は、常にいたちごっこ状態だ。 クレジットカードの国内での発行枚数は3億枚以上で、大人1人あたり3枚は持っている計算になる。不正被害防止には「手軽さ」の反面、リスクを背負っていることの自覚が必要だ。 かっこの担当者: 「やっぱり明細チェックですかね。使われると都度連絡が来るように設定できるかなと思うので、身に覚えのないタイミングで使われていたらよく確認することかなと思います」 スマホやパソコンで見つけた「欲しいもの」は、カード決済で簡単に買える便利な時代だからこそ、注意が必要だ。 2024年6月28日放送