稲村氏支持22市長、〝勝利〟は4市にとどまる 相生市長の会見時振る舞いも批判の的に
17日の兵庫県知事選では、県内22市の現職市長が投票直前の14日に、斎藤元彦氏の対抗馬となった元同県尼崎市長、稲村和美氏(52)の支持を表明する異例の展開となった。稲村氏は最後まで斎藤氏と激しく競り合ったが、22市における〝勝利〟は4市にとどまった。 【表でみる】市長が稲村和美氏を支持した22市における稲村氏と斎藤元彦氏の得票数 稲村氏のおひざ元といえる尼崎市では、同氏が8万8754票を獲得し1万票以上の差をつけてメンツを保った。 「私は少なくとも県知事として資格がないんじゃないか、こう思っています!」。稲村氏支持を明らかにした会見で机を力任せにたたき、話題になったのが相生市の谷口芳紀市長。知事選ではパワハラ疑惑が指摘された斎藤氏の資質問題がクローズアップされたが、谷口氏のこの振る舞いもSNSで批判された。その相生市では稲村氏が5539票に対し、斎藤氏が5597票と僅差で同氏に軍配が上がった。 18日に取材に応じた斎藤氏は、22市のうち姫路、伊丹、宝塚の各市長が当選が決まった後に選挙事務所に来たと明かし「いろいろ事情があって名を連ねたのかもしれないが、市との連携は大事なので、しっかりやっていきたい」と語った。