引退セレモニーで、胴上げされる青山　（切り込み写真）元チームメートの新潟・千葉と号泣する（撮影・市尻達拡）

　「明治安田Ｊ１、広島５－１札幌」（１日、エディオンピースウイング広島） 　広島が札幌に５－１で快勝した。連敗を３で止め、勝ち点を６８に伸ばして逆転優勝へ望みをつないだ。首位の神戸とは勝ち点１差の２位。勝ち点６６の３位町田を含めた３チームによる優勝争いは、８日の最終節で決着する。 【写真】花束を手に笑顔で記念撮影する青山 　今季限りで現役を引退するＪ１広島の元日本代表ＭＦ青山敏弘（３８）の引退セレモニーが１日、今季ホーム最終戦となった札幌戦で行われた。試合にも途中出場。広島一筋２１年のバンディエラは「大ケガも何度もしました。苦しいことも何度もありました。でも立ち上がれたのは皆さんがいたから。みんな大好きだよ」とサポーターに感謝を伝えた。 　最高の花道が用意された。後半３７分からピッチに立つと、スタンドから万雷の拍手と歓声。現主将のＭＦ佐々木からキャプテンマークを託されるとゴールに迫るシュートも放ち「サポーターの前でプレーできる喜びをかみしめながらプレーした」と振り返った。 　試合後のセレモニーでは、かつての盟友である佐藤寿人氏、李忠成氏、千葉和彦（現新潟）が花束贈呈で登場。大粒の涙が頬を伝った。 　さらにサプライズで、来季からのコーチ就任と背番号６をＭＦ川辺に継承することを発表。チームが逆転優勝の可能性を残す中、紫に染まったスタンドに向け「神様が言ってますよ。俺らに『優勝しろ』って。準備はできていますか？優勝するぞ！」と叫んだ。