映画館跡地に再び!大阪「キノシネマ心斎橋」全貌明らかに「正直プレッシャーでした」
2024年10月24日に惜しまれながら閉館した、複合ビル「ビッグステップ」(大阪市中央区西)内にあった「シネマート心斎橋(以下シネマート)」。その跡地に12月13日、新しいミニシアター「kino cinema(キノシネマ) 心斎橋」が誕生する。オープンに先駆けておこなわれた内覧会で、その全貌が明らかになった。 【写真】リクライニングシートのよう…座席にもこだわり ■ 座席を最新型に刷新へ 映画の配給や映画館の運営をおこなう「キノフィルムズ」(本社:東京都新宿区)にとって、関西では「kino cinema 神戸国際」(神戸市中央区)に続く2つ目の映画館。シネマートと同じく、104席の「Thater1」、103席の「Thater2」の2スクリーンとなっている。 そしてどちらのスクリーンにも、長丁場の映画の鑑賞でも疲れないよう、リクライニング性が高く、特別なスプリングを内蔵した座席を採用。さらに一部の座席を、通常の映画館よりも背もたれが低い「ローバックタイプ」にすることで、床の傾斜がゆるやかでも、視界が開けて見える鑑賞空間を実現した。 またホワイエも、赤と白を基調とした、開放感のある空間へとリニューアル。フードコーナーでは、ポップコーンやソフトドリンクやアルコールを提供しているが、ソフトドリンクはどれもおかわり自由というのが、うれしいポイント。 ■ 引き続き韓国映画にも注力「より色んな方に」 川中雅世支配人は「18年間も、ほかではやらないような映画を上映してきた『シネマート』さんのあとに入るのは、正直プレッシャーでした(笑)。でもSNSなどを見たら『また映画館ができてよかった』という声もあったし、メディアの注目度も高くてホッとしました」と笑顔。 上映作品は、キノフィルムズならではの切り口で集めた国内外の作品に加えて、シネマート時代のファンを意識して、韓国映画にも力を入れていくという。「シネマートのお客様に引きつづき来ていただきつつ、より色んな方が足を運べる映画館になれば。アメリカ村という多様性のある土地に根付いたイベントを、ビッグステップさんとも協力してできればと思います」と、今後の期待を語った。 12月13日のオープンでは、5本の作品を上映。14日には『ありきたりな言葉じゃなくて』の渡邉崇監督、15日には『あんのこと』主演の河合優実&入江悠監督の舞台挨拶がおこなわれる。また、いつでも1300円で鑑賞できるなどの特典がついた、会員制度もスタートする(年会費1000円)。 取材・文・写真/吉永美和子 ※記事内容に一部謝りがあり、修正しております。大変申し訳ございませんでした。