ウクライナ、ロシア南西部クルスク州で反撃 ロシアは「当然の報いを受けている」
(CNN) ウクライナは、国境を接するロシア南西部クルスク州で反撃を開始し、ロシアが「当然の報いを受けている」と警告した。 写真特集:ウクライナが直面する不確実な未来 ウクライナの公的機関である「偽情報対策センター」のコバレンコ所長は、ウクライナ軍がクルスク各地でロシア軍に奇襲攻撃を仕掛けたと述べた。 ウクライナ大統領府のイエルマーク長官は5日、テレグラムで「朗報だ。クルスク州でロシアは当然の報いを受けている」と述べた。 ウクライナ軍は昨年8月にクルスク州への越境攻撃を開始。ロシア軍と最近同地域に派遣された北朝鮮兵がウクライナ軍を押し戻そうとしているにもかかわらず、ウクライナ軍が占領した領土の大半を掌握している。 ロシア国防省は5日、ウクライナ軍がロシア軍の攻撃を阻止するために反撃を開始したと述べた。同国国営タス通信が報じた。ロシア軍は国境から約15キロ離れたベルディン村付近で戦車2台と装甲車12台を含むウクライナ軍を撃退したという。同省は、複数の地域でウクライナ軍に対して空軍の兵力を使用したと述べた。 ロシア北部軍管区の部隊に関連するブログはスジャ地域で激しい戦闘があったと伝えている。ロシア軍の航空隊と砲兵隊が、装甲車による機動部隊で行動するウクライナ軍に対応しており、小火器による戦闘が続いているとしている。 CNNは戦場の報告を確認できていない。 ウクライナ軍による昨年のクルスク州への攻勢は、ロシアとウクライナの支援国を驚かせた。ウクライナ軍は急速に前進したが、ロシアがウクライナ軍を押し戻し始め、ここ数カ月、両軍の支配地域に劇的な変化はみられていない。 ウクライナのゼレンスキー大統領は4日、マフノフカ村付近での戦闘でロシア軍は最大で1個大隊の北朝鮮兵とロシア空挺(くうてい)部隊を失ったと述べた。1個大隊は通常、数百人の兵士で構成される。