トランプ支持者の興奮と期待…大越が行く“決戦の地”ペンシルベニア州
■最後の狙いは“無党派層”
大越健介キャスター 「ペンシルベニア州のエリー郡というところに来ています。実は、過去4回、このエリー群を制した候補が、大統領選挙で勝利をしているんです。ここは激戦州の中の最激戦地ということになります」 エリー郡は、民主党と共和党の支持層がそれぞれ4割で、無党派層が2割。インテリ層の多い都市部、中流層中心の郊外、共和党支持者が多い農村地域という3つの政治風土が同居しています。“アメリカの縮図”とも呼ばれる場所です。 大越健介キャスター 「こちらペンシルベニア州内にある食料の無料配給所ですが、教会が運営しているそうなんですけれども、ここ数年やはり物価高ということで、所得の低い人たちがここを利用する。そういう人たちが増えたそうです。いま、この場所が、開くのを大勢の人たちが待っています。気温も低くなって、いま寒空の下で食料の配給を待っています」 去年、発表されたペンシルベニアでの食料品値上がり率は、全米で最悪の8.2%です。 食料配給を受けた人 「あの2人だったら、トランプを選びます。(Q.なぜですか)結果を出すから。(Q.お金持ちとそうでない人たち、差が開いている思いますか)わからないな。貧しい知り合いしかいないから。(Q.アメリカの政治に期待し望むものはなんでしょうか。あなたの生活をよりよくするために)わからない。最善を期待するしかない」
■トランプ支持者の興奮と期待
大越健介キャスター 「日曜日の選挙戦の最終盤ということで、念のために10時からトランプさんの演説が始まるのに5時半に来てみたんですけど、車が渋滞して、この先は歩くしかないですね。こうやって自分の足で候補者の元に話を聞きにいく。大事なことなんだと思います。いま、朝6時を回りましたので、間もなく開門の時間です。間もなく入れると思うんですけど、いま、気温が実は0度。しかし、寒さなどみじんも感じさせない熱気にあふれて、人々が開門を待っています」 熱気あふれる一方で、気になったこともあります。 大越健介キャスター 「トランプさんを熱烈に支持するのはわかるんですけれど、例えば、このTシャツの裏のメッセージ『you missed』の下の言葉は、あまりアメリカでは使ってはいけない汚い言葉なんです。ハリスさんを批判しているんです。『お前は的を外したぞ』って。熱心な支持のあまりにちょっと相手を、いま流に言うと“ディスる”っていうんですか。そういうメッセージが、ところどころ散見されるのが、ちょっとその危うさを感じる」 トランプ氏の演説で目立ったのは「ペンシルベニアで不正選挙が行われている」という主張でしたが、裏付ける根拠はありません。 共和党 トランプ候補 「連中は選挙を盗もうと躍起だ。『陰謀だ』と否定するが、恐ろしいことがこの国で起きている。不正の仕組みを変えなければならない」 90分に及んだ演説を聞いた支持者たちに聞きました。 集会参加者 「不正選挙は、いまも続いています。メディアは、“接戦”と報じますが、トランプ氏が圧倒的に優勢」 集会参加者 「(Q.トランプ氏の印象は)国を救って、経済を良くしてくれる。アメリカを成功に導いてくれる」 集会参加者 「(Q.トランプ氏は『票が盗まれた』と。その言葉を信じますか)もちろん、民主党は絶対に信用できない。このシャツを見てくれ。オバマの切り札は人種。ヒラリーの切り札は女性。アメリカの切り札はトランプ」