【JBCレディスクラシック展望】三つどもえの様相 ライバル関係続く2頭に5戦4勝の3歳馬が挑戦!
[JpnIJBCレディスクラシック=2024年11月4日(月曜)3歳上牝、佐賀競馬場・ダート1860メートル] 牝馬のダート頂上決戦として創設されて、今年が14年目。消長の激しい路線とあって、ここ数年は覇権争いが目まぐるしく揺れ動いてきたが、今年は明確に三つどもえムードが漂う。 安定感と充実度で中心を担うのはグランブリッジ(5歳・新谷)だ。牝馬限定のダートグレードレース5勝という実績があり、今年は牡馬相手のJpnⅠ川崎記念でも2着と奮闘した。今年、牝馬で先着を許したのはオーサムリザルトしかおらず、その強敵が米GⅠブリーダーズCディスタフに挑戦して不在のここは譲れない一戦。このレースは昨年、一昨年と2着に敗れており、3度目の正直をかけて挑む。 昨年のこのレースでグランブリッジに完勝したアイコンテーラー(6歳・河内)は夏場を休養に充ててリフレッシュ。前走はグランブリッジにアタマ差及ばず2着に終わったが、ひと叩きされたここは前進が見込める。2015、16年のホワイトフーガ以来となる連覇を果たして、来春に定年を迎える河内調教師に再びビッグタイトルをもたらすことができるか。 この古馬2強を脅かすのが5戦4勝の3歳馬テンカジョウ(岡田)だ。単勝6050円の人気薄で制した2月の新馬戦のときにこの飛躍を予測するのは誰にも難しかったはずだが、2戦目に3着と取りこぼした以外は文句なしの快進撃。特に前走のJpnⅢマリーンCは、やや相手に恵まれたとはいえ2着に1秒1もの差をつける圧勝だった。国分優騎手にとっては初のビッグタイトルがかかるが、ここを勝てばこの路線で長期政権を築くことも可能。レースぶりに注目が集まる。 この3頭による争いが濃厚だが、御神本騎手とのコンビで大崩れなく好走している大井のキャリックアリード(5歳・藤田輝)、距離がベストと思えるライオットガール(4歳・中村)、前走は展開が向かなかったアンモシエラ(3歳・松永幹)などが上位争いに食い込む候補だ。
東スポ競馬編集部